第82話
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「あ…………」
「そうだ…………!サザ―ラントの樹海で…………!」
「なんだァ?また”妙な力”関係かよ?」
「いや―――それとは関係ない。…………だが、ちょっとしたヒントはくれたみたいだ。」
「ヒント、ですか?」
リィンの言葉にそれぞれが不思議そうな表情をしている中セレーネは困惑の表情で訊ねた。
「見たところ、この巨像自体に手掛かりはなさそうだ。だが、ミリアムがこの周辺を調べていたのは間違いないだろう。」
「あ…………!」
「ブーツの跡、ですね。」
リィンが視線に向けた方向―――地面についているブーツの跡を見たユウナは声を上げ、アルティナは静かな表情で呟いた。
「ああ、念のためこの辺りを調べてみよう。」
その後リィン達は近くにある意味ありげな紋章を見つけると、リィンが紋章の前でエマ達から預かったペンダントを掲げると紋章とペンダントが光を放ち始めた。
「あ…………!」
「光った…………!」
「どうして…………!?」
「どうやらこの紋章には霊的な仕掛けがあるらしいな。そして、このペンダントは”魔女の眷属”であるエマの魔力が込められている………それらが干渉し合って仕掛けが起動したみたいだ。」
「おいおい…………マジでオカルト関係かよ。」
「ですがやはり、この島には何か秘密があるという事ですね。」
「はい、恐らくミリアムさんはそれに気づいて消息を絶った…………」
「ってことは、他にも見つけて仕掛けを起動していけば…………!」
「”何か”を見つけられる可能性は高いかもしれない。」
「そういえば島の探索の最中にいくつかこの紋章を見かけましたわね…………」
「ああ、他の手掛かりも探しつつ、同じ紋章を見つけたら試してみよう。」
「…………了解です!」
「――――ふふ、それはそうと先程から気になっていたんですが。教官の首筋、虫に刺されたんですか?」
「え…………」
「あ…………(さっきの時の…………エマさんと同じ”魔女”かと思っていたけど、もしかして”吸血鬼”なのかしら…………?)」
意味ありげな笑みを浮かべたミュゼの指摘に一瞬呆けたリィンだったが少女が消える瞬間に自身の首筋に軽くかみついた事を思い返してその部分を咄嗟に手で覆い、それを見たゲルドは呆けた後少女の正体について考え込んでいた。
「クク、お安くねぇなぁ。昨日の夜、綺麗なお姉様達とヨロシクやってたんじゃねえのか?」
「お、お姉様達って………クレア少佐に、サラさん!?」
「…………教官…………」
「お、お兄様…………」
意味ありげな笑みを浮かべたアッシュのからかいにリィンが昨夜の出来事を思い返している中
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