第82話
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権を握ろうとしてるわけですか。」
「ま、狙いは明らかだろうしな。」
「次期エレボニアのカイエン公爵家当主の就任、ですか………」
「どうしてそこまでしてその”カイエン公爵家当主”に就任する事に固執しているのかしら…………?」
「まあ、カイエン公爵家は四大名門の中でもリーダー的な存在だからな。絶大な権力もそうだが、自身の名誉を上げる為にもカイエン公爵家当主に就任する事に固執しているのだろう、バラッド侯は。」
トワの話を聞いたリィンは真剣な表情を浮かべ、意味ありげな笑みを浮かべたアッシュに続くように呟いたセレーネの言葉を聞いて不思議そうな表情をしているゲルドにクルトは静かな表情で指摘した。
「うーん、ちょっと気になるけど。」
「そちらはユーシスさんたちにお任せするしかなさそうですね。」
「ああ、彼らなら大丈夫だ。――そちらも気をつけてください。」
「うん、リィン君達も!何かあったらすぐ連絡してね!」
トワとの通信を終えたリィンはARCUSUを定位置に戻した。
「――――調査を開始しましょう。ここは最低限の設備がありますし、当面の拠点にできるかと。」
「ああ…………小屋を出て一通り島を回ってみるとしよう。」
その後小屋を出て島の探索を開始したリィン達は探索の最中に巨大な石像を見つけ、石像を確認する為に高台に設置されている長い梯子を上って石像に一番近い高台へと昇った。
〜巨像前〜
「うわ〜っ、近くで見ると更にとんでもないっていうか…………」
「…………けっこう精巧に彫られてるみたいですね…………」
「しかし巨像の材質…………周りの岩と違う種類みたいだな。」
「フン…………?」
(―――――――)
(ゲルドさん…………?)
生徒達がそれぞれ巨像に注目している中小声で何らかの魔術の詠唱をしているゲルドに気づいたセレーネは不思議そうな表情を浮かべた。
「……………………」
「…………教官?」
一方巨像を見つめて目を伏せて集中しているリィンが気になったアルティナは不思議そうな表情を浮かべて声をかけた。
「いや、何か霊的な力でも感じるかと思ったが…………これからは何も感じない…………”空っぽ”みたいな気がしてね。」
「空っぽ、ですか。」
「ハッ、オカルトか?」
「いやいや、不思議な力ってのは実際にあるじゃない。」
「ふふ、セリーヌさんみたいな喋るネコさんもいましたし。そういう意味では”竜族”のセレーネ教官や”魔女”であるゲルドさんもその”不思議な存在”ですわよね♪」
「ア、アハハ…………それを言ったらディル=リフィーナは不思議だらけの世界といっても過言ではないのですが…………」
「ハハ…
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