第82話
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に立ち回ったと言えるだろう。できれば会議の方もそう頼むぞ!ワッハッハッ…………!」
堂々と宣言して声を上げて笑ったバラッド侯爵はその場から去って行った。
「…………さ、最低…………あんな最低ハゲ侯爵と、エレボニアの貴族だったのにクロスベルの為にずっと頑張り続けている上あたしみたいな平民にも誠実な態度で接してくれるユーディット皇妃陛下とキュアさんが親戚同士だなんて、あんな親戚を持った二人が可哀そうよ…………」
「ふふ、ユウナさん。そんな本当のことを仰っては。」
ジト目でバラッド侯爵の背中を見つめて呟くユウナにミュゼは微笑みながら指摘した。
「…………時が惜しい。俺達はミリアムを捜します。ハイアームズ候、アンゼリカさん、ユーシスにパトリックも。どうか会議の方、よろしくお願いします。」
「ああ、微力を尽くそう。」
「…………そうですね。私欲に塗れさせないためにも。」
「任せるがいい―――ミリアムのこと、よろしく頼む。」
「くれぐれも気を付けたまえ!」
その後街に出てミリアムの事について情報収集をしたリィン達はミリアムが新海都からやや離れた位置にある無人島―――通称”遺跡島”と呼ばれている”ブリオニア島”に向かったと思われる情報を入手した後島へと向かう為に必要なボートを手配してブリオニア島へと向かい、島に到着した後はかつて旧Z組の”特別実習”の際に利用していた宿泊小屋を調べるために宿泊小屋に入った。
〜ブリオニア島・宿泊小屋〜
「誰もいないみたいですね…………」
「…………ああ。人の気配も感じない。」
「ハッ、あのガキが泊まってたにしちゃ、整いすぎてるみてえだしな。」
「…………ええ、教授と同じくすぐに戻るつもりで訪れたのかもしれません。」
「恐らく最後にこの宿泊小屋を利用したのは教授でしょうね。」
「だとしたら心配だね…………ARCUSUも圏外みたいだし。」
「ミリアムさんについての手掛かりが何かあればいいのだけど…………」
「とにかく持ってきた中継器を設置してしまいましょう。」
「ああ、よろしく頼む。」
その後ミュゼが圏外の場所でも通信できるようになる中継器を設置するとリィンのARCUSUに通信が入り、トワの映像が映った。
「状況はユーシス君から聞いたよ。領邦会議も始まっちゃったし、早く見つかるといいんだけど…………」
「ええ…………ユーシスも心配でしょうし。」
「会議の状況はどうでしょうか?」
「パトリック君から聞いた限りでは一応、滞りなく進んでるみたい。バラッド侯が強引に仕切ろうとしてハイアームズ候やアンちゃんもやりにくそうにしてるそうだけど…………」
「どうあっても会議の主導
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