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MS Operative Theory
技術解説
MS、MAの冷却問題A
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??MSの高速処理CPUと冷却??

 U.C.0100年代に入って改めて問題視されるようになった熱源の一つに、コンピューター、特に演算装置であるCPUが挙げられる。CPUの熱問題は旧世紀のシリコン・コンピューターの時代から対策が講じられてきたが、処理能力の高速化が更なる高熱を発するという悪循環に陥っており、この傾向はミノフスキー粒子の影響を受けにくい光集積回路の実用化以降も光は見られない。

 もともとMSやMAの機体/火器完成はコンピューターに因るところが大きい。特に、機体各部のセンサーで得た映像をリアルタイムでコンピューター処理、CG化した映像を球形ディスプレイの内側に投影する全天周囲モニターの実用化によって、MSのコンピューターへの依存率はさらに向上している。つまり、MSに搭載されるコンピューターの高性能化により、コンピューター自体が大きな熱源になったのである。全天周囲モニターを採用した初の量産型MSであるRMS-106(ハイザック)に、過剰とも思える熱対策が施されたこともコンピューターの高性能化が原因である。また「フォーミュラー計画」で実用化されたニューロン(バイオ)・コンピューターは、高い性能を持つ反面、極端に熱に弱く、MS本体の冷却以上にコンピューターの冷却は重要な問題となっている。


??MS/MAの主要な冷却システム??

 MSの冷却方法は必ずしも高度な技術ではなく、旧世紀と同じ空冷や液冷、放射などを発展、効率化させたものを利用している。ただし宇宙と地上では使用可能、または効果的な冷却方法が異なっている。さらに宇宙用に開発された機体でもコロニー内での戦闘を前提として設計されていることが多いため、通常では複数の冷却システムを搭載する。ただし、宇宙/水中戦専用MAなどでは特定の冷却機構のみを搭載する場合もある。

■動力パイプ???伝熱・冷却剤循環パイプ

 MS-06(ザクU)で実用化された電気系を兼用した冷却パイプ。装甲蓄熱の補助として機体各部に熱を分散させるほか、冷却液・ガスの循環システムとしての機能も併せ持つ。パイプを機体外に露出させるため、ラジエーター機能も有している。

■エアインテーク???大気圏内用の吸気・吸水口

 地球連邦軍系MSの外見的な特徴でもある吸気口で、基本的に大気圏内用冷却装置である。ここから取り込んだ空気で核融合炉/ジェネレーターを冷却するほか、熱核ジェットの吸気口としても使用される。水陸両用MSでは冷却/熱核ハイドロ・ジェット用の取水口も兼ねている。

■装甲???蓄熱装置としての効果

 ザクUで本格的に採用された宇宙用の冷却方法で、発生した熱を各部の装甲板に伝え蓄熱する。溜まった熱は放射によってある程度は排出できるが、基本的には帰還後に強制冷却しなくてはならない
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