第七千五百八十八話 誰も連れて行かなくても
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第七千五百八十八話 誰も連れて行かなくても
フランスは阪神の歴史をもう一度みなおしてから大阪に言いました。
「まあ死んだ人はいないな」
「怨霊に連れて行かれてですか」
「それはないな、怨霊でも」
「はい、流石にそれはないです」
「けれど勝ち星をな」
阪神のそれをなのです。
「すげえ奪っていってるな」
「信じられへん負け方ばっかりで」
「奇跡みたいな負け方多いからな」
これも阪神の歴史です。
「鳥谷さんのチャンスでの凡退の後で相手に得点が入るとかな」
「それほぼ確実だしな」
イギリスが見てもです。
「エラーやフォアボールが失点につながる確率も多いしな」
「何か些細なことが」
野球では常のことがです。
「こっちの致命傷につながります」
「そうさせる怨念が強過ぎるんだよな」
フランスはまた言いました。
「だから阪神は勝てないんだな」
「負けが重なって優勝も出来へんです」
しかもここ一番の時に負ける確率は驚異的ですらあります、阪神に憑いている怨霊達は人は殺しませんが勝利は奪うのです。
第七千五百八十八話 完
2019・2・16
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