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人理を守れ、エミヤさん!
第三特異点『四海終局決戦アルケイデス』
アバンタイトルだね士郎くん!
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は新たにサーヴァントを一騎召喚して貰う予定だったが、第三特異点の座標を特定したとの報が入った故に一時中断した。特異点内で召喚を実行する。この新規サーヴァントによって、班員は変動する可能性はあるが、現段階でほぼ確定していると思ってもらっていい。じゃあ、班員を発表するぞ」

 A班、マスターの衛宮士郎。セイバーのアルトリア、ランサーのクー・フーリン、シールダーのマシュ、キャスターのアイリスフィール。

 B班、マスターのネロ・クラウディウス。セイバーのアルトリア・オルタ、アーチャーのエミヤシロウ、同じくアーチャーのアタランテ、そして新規サーヴァント。

 無銘のアサシンは斥候、偵察役故に、どちらの班にも属さず、遊撃。オルタとアルトリアを別けたのは、海に面したフィールドが予想される為、水面を走れる加護を持つ二人は固めない方が合理的だからだ。

「アッ君、もといアグラヴェイン。現状判明している特異点の情報は」

 水を向けられ、参謀のように士郎の隣に立つアッ君ことアグラヴェイン。彼はアッ君呼びを完全に無視して応じる。

「時代は西暦1573年。先程伝えた通り、見渡す限りの大海原へレイシフトする事になる。特異点を中心に地形の変化が認められており、どこに現れるかは現段階では不明だ」
「いつも通りという訳だ。いきなり海面に着水しても、各自慌てないように。泳げない者は落ち着いて、手近の者を頼れ」
「その海域には島が無数に点在しているのみ。原因の究明を急がねばなるまい。また特異点が完結し、人理焼却が完遂される予兆は今のところ観測されていない。これまでと異なり、比較的時間の猶予は期待できるだろう」
「第一にすべきなのは、海を渡れる船の手配だ。が、今のカルデアにそんなものはない。故に現地で調達する必要がある。アグラヴェイン、宛はあるか?」
「海賊の蔓延る時代だ。そこらの海賊船を奪ってしまえばいい」
「――という訳だ。俺達は海賊狩りも平行して行う可能性もある。無益な殺生は、人類史への影響を最小に留める為に基本は禁止する。無力化して捕虜にするぞ」

 士郎は冗談めかしているが、本気で言っている。

 それでミーティングは締めらしい。ムニエルが手を上げて合図を出してきた。士郎はそれに軽く応じ、手を叩いて各自に伝えた。

「さあレイシフト転送の準備が整ったようだぞ。コフィンに入れ。後の方針は現地で定める。それと、いきなり会敵するような事はまずないと思うが、もしもそうなれば先手必勝だ。臨戦態勢に入り、レイシフト後に俺が合図するまで警戒を解くな。以上」

 全員が、コフィンというポッドのような物に入っていく。直後、待っていたように放送が入った。

 ――アンサモンプログラム スタート

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 レイシフト開始
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