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『魔術? そんなことより筋肉だ!』
IF もしも他のサーヴァント達が復活したら? あと死人無し(臓現などは例外)
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「ぼーずーー! しょう…、グハッ!」

「うっせぇよ、ランサー。今、空豆剥いてんだよ。」

 いつものランサーの襲撃を、いつものようにデコピン一発で撃退する士郎であった。
「懲りないですね…。いっつも士郎さんに負けてるのに。」
 縁側で一緒に空豆剥いてた桜が呆れてそう言った。
「こ、この命ある限り…、絶対に坊主に勝つ!」
「そうか…。じゃあ、また粉々にしてやるよ。」
「そりゃ勘弁…。」
 拳を握って見せた士郎のマジ顔に、ランサーは、即座に降参だと手を上げた。

 第五次聖杯戦争。
 その勝者となった士郎。
 士郎の願いは、叶った。
 異性界の住人であるユーリとの再会は果たされたのだ。
 しかし、ただ再会だけを望んでいた士郎の願いは、聖杯が勝者の願いを叶えるために蓄積させていた魔力を余らせてしまい、ついでという形で士郎の願いを叶えることとなった。
 それが、サーヴァント達との再戦だ。
 結果……、サーヴァント達がマスター無しで受肉することとなり、おかしな、ドタバタな日常が始まることとなったのだ。


 毎日懲りずに勝負しに来るランサー。

 筋肉魔法の強化のため、戦いに付き合わされるバーサーカー。

 柳洞寺に料理のお裾分けに行くたび、大魔法を放ってくる筋肉嫌いのキャスター。


 最終的にセイバーともに生き残ったサーヴァントとなり、そして受肉したアーチャーは、そんな士郎の日常にめまいと頭痛を感じていた。
 しかし、彼にとって頭痛のタネは、上記の者達だけではない。おそらく一番の頭痛のタネは……。

「士郎! 貴様、ますます肉体に磨きがかかっているようだな! さあ、我にその成果をみせるがいい!」
「お前も好きだな…。」
「何を言うか、たわけ! この我を負かし、そして魅了しておいて、おいそれと逃げられると思うてるのか!?」

 筋肉に力と美を見出せる価値観の持ち主だった、ギルガメッシュ。コイツも生き返った。
 毎回、衛宮家に押しかけてくるたびに、士郎の筋肉を見せろと言ってくるのだ。コイツ…。
 その都度、結構危ないラインの言葉を吐くのだから、聞いてる側はゾワゾワもんだ。(※好きな人は好きだろう)
 終いにゃ…。
「触らせろ!」
 などと言い出す始末だ。
「やめろ。」
「っ! 士郎、貴様、王の手をたたき落とすな!」
「お前のさわり方は変なんだよ。」
「士郎さん…。士郎さんの身体は…、全部私のです!」
「いいや、小娘! 此奴の肉は我のモノだ!」
「アホ。桜のだ。」
「士郎さん!」
「チッ…。」
 桜が涙を飛ばしながら士郎に抱きつき、ギルガメッシュは、舌打ち。

 ……なんだ、こ
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