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『魔術? そんなことより筋肉だ!』
SS23 未来のため
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らしている白い仮面を付けた黒い人物がいた。

「ハサン・サッバーハね!」
 凛がその正体を看破した。
「その心臓…もらい受ける。妄想心音(ザバーニーヤ)。」
 その瞬間、長く伸びた右腕が見えない速度で伸びてきた。
「ふっ!」
 アーチャーが、双剣を手にそれを弾いた。
「アーチャー!」
「行け! こいつは私が相手をする!」
「ほう…、我が宝具の速度に適応するとは…。なかなかの使い手とみた。」
「不本意だが、俊敏性が大幅に上がっているのでな。」
「頼んだぞ、アーチャー!」
 士郎達は、アーチャーを残し石階段を駆け上がっていった。





***





 石階段を登った先で、待ち受けていたモノは……。信じがたいモノだった。
「嘘でしょ…?」
「ライダー…、ランサー…。」
 しかし待ち構えていた二人は答えない。
 その身体には、黒い筋のような赤っぽい光も纏っており、血管を思わせる筋が全身に走っていた。そしてその目には正気の色がない。
「これが……聖杯の力?」

『これは、オマケだよ、凛。』

「綺礼!? どこにいるの!」

『彼らは、聖杯からこぼれ落ちた膨大な魔力から再構成し直しただけの存在に過ぎん。だが…、魔力の供給元は聖杯だ。ゆえに魔力は無限…。どうかね? 君も仲間入りする気はないかね、セイバー。』

「彼らにこのような仕打ちをして…!! 許しません!」

『ふふふ…。だが君だけで、彼らを倒せるかね?』

「ふざけるなよ!!」

『そうか、君がいたね。衛宮士郎。だが相手は聖杯の魔力の塊。何度でも蘇らせられる。つまり…。』

「聖杯さえ破壊すれば、消せるってことよね!」
「遠坂、セイバー! 行け!」
「いいえ! 行くのは、あんたよ、士郎!」
「でも…。」
「綺礼ほどの使い手には、あんたが相手をするのが一番よ!」
「彼らの足止めにとどめ、聖杯を破壊するだけの力を残しておきます! 行ってください!」
「……分かった! 死ぬなよ!」
「誰に向かって言ってるのよ?」
 士郎の言葉に、凛は不敵に笑った。
 そして士郎が走って行くのを、黒化したライダーとランサーが止めようと襲いかかろうとしたが、それをセイバーが剣で、凛が魔力の弾を飛ばして止めた。
「邪魔はさせないわ!」
「行きます!」


 それぞれの戦いが始まった。


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