SS22 ギルガメッシュとの戦い(?)
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
「いやあああああ! またこの固有結界!」
「シロウ! この固有結界の効果はまだ…!」
「じゃあ、勝負だ!」
「来るがよい!」
その後始まるのは、士郎とギルガメッシュによる、ポージング合戦。
「……ちょっとぉ、二人とも〜。」
「全然聞いてませんね。」
凛とセイバーがあきれ返ってしまった。
しかし二人は気づいていなかった。
空に、幻のように存在する筋肉神のような存在が、ゴゴゴゴッ…とゆっくりと動き出していることに。
「衛宮士郎の寄る辺として判定します…。」
「桜ぁ!?」
そこへ部屋の奥に避難していた桜が、あの花嫁衣装で出てきた。
そして、スッと片手をあげる。
「勝者…。士郎。」
まるで何か見えない力に操られているように、単調な口調で勝者の名を言った。
「ぬっ!? 我が負けただと!」
「これより、敗者に、鉄槌を。」
「なっ!?」
「我らが神の鉄槌は下る。」
桜が上げた手を、ギルガメッシュに向けた。
その瞬間、空に存在する幻であるはずの筋肉神のような存在の手のひとつが実体を持ち、巨大な拳となってギルガメッシュに振り下ろされた。
「馬鹿なアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ギルガメッシュは、筋肉神のような存在の拳によって潰された。
そして、世界が元に戻る。そして桜も元に戻り、力尽きたようにペタンッと座り込んだ。
「? 私…。何を?」
「桜! よかった! 元に戻ったのね!」
「えっ? ね、姉さん、痛い…。」
凛が泣きながら桜を抱きしめた。
ギルガメッシュは、地面にうつ伏せで倒れ、深くめり込んでいた。
あまりのことに、セイバーは、絶句していた。
固有結界:『アンリミテッド・ハードワークス(無限の筋トレ)』
効果:発動者、または相手の筋肉の鍛え方の成果によって、勝負に負けた相手が受ける筋肉神のような存在からの鉄槌の威力が変化する。
補足:発動者、または相手が勝負を捨てた場合、有無を言わさず勝負を捨てた側に鉄槌が下る。
勝負の内容は、発動者が決める。
普通に戦うも良し。
鉄槌が下った後、反動により固有結界そのものが解除される。
発動者である士郎の消耗が激しいため連続は使えない。
士郎とギルガメッシュの戦い(?)は、士郎の勝利で終わった……。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ