SS22 ギルガメッシュとの戦い(?)
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、ひとときの生を享受しようではないか、我が花嫁よ。」
「誰が!」
「遠坂!」
士郎が駆けつけた。
「来たか、雑種。そういえば、お前の名を聞いていなかったな。名を名乗ることを許可する。我に名を聞かせよ。」
「…士郎。衛宮士郎だ!」
「お前の肉体は、実によく出来ているな。美しくすらある。」
「うぇ…、あんた、変な趣味してるわね。」
凛が心底嫌そうに言うと、ギルガメッシュは、フンッと腰に手を当てて、鼻で笑った。
「肉体の美とは、すなわち人たる生命が持ちうる美しさにして力よ。だが…、我が肉体の美と力には敵うまい!」
「なに!?」
次の瞬間、金ぴか鎧を消し、生まれた姿となった…まあようするに全裸になったギルガメッシュがまるで美術彫刻のようなポージングを取った。
士郎のリミッター解除をして筋肉とは違う、細いようで無駄のない美しい筋肉が、黄金に輝いているように見えた(おそらく背景にしている太陽のせい)。
「ふははははは! 我が肉に酔いしれるがいいわ!」
「うわぁ…、最悪…変な意味で士郎と似通った趣味持ってる奴だったなんて…。…士郎?」
「うっ! なんという美しさだ! さすが、人類最古の王! モノ(筋肉)が違う!」
「しろーーーーーーーう!!」
「ハーハハハハ! もっと言うがいい!」
「だが、隙だからけだぞ。ピストル拳!」
「はっ? うおっ!! 貴様!!」
ヴィマーナをピストル拳によって打ち砕かれ、ギルガメッシュが庭に頭から落ちた。
すぐにボコッと頭を出したギルガメッシュが、怒りに顔を歪める。
「士郎! 貴様! 我がせっかく貴様の土台で戦ってやろうというのに、それを無下にするとは…。」
「えっ!? そうだったのか!? それは悪かった! 心の底から謝る!」
「ふっ、分かれば良いのだ。」
「許しちゃった!?」
「なにがしたいのです!? 英雄王!」
思わずツッコむ凛とセイバーだった。
「見て分からんか、セイバー?」
「分かりません! 裸でなにを!?」
「この生命の美にして、力たる肉が分からんとは、お前もまだまだよのぉ、セイバー!」
「なに!?」
「セイバー! 真剣に問答しちゃダメ!」
「よっしゃぁ。じゃあ勝負だ、ギルガメッシュ!!」
「むっ、来るか!」
『体は筋肉でできている
血潮はタンパク質 心は不屈
幾たびの苦痛を超え強化
ただの一度の満足もなく
ただの一度の慢心もなし
担い手はここに1人極限の地へと至らんとする
ならば、我が生涯に一片の悔いは残さず
この体は無限の筋肉でできていた!
「アンリミテッド=ハードワークス(無限の筋トレ)」』
すべての詠唱が終わった瞬間、あの…世界が広がった。
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