SS22 ギルガメッシュとの戦い(?)
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…、そのせいで…。」
「セイバー…。」
俯き、ギュッとスカートを握りしめるセイバー。
「過去のことを悔いても戻らない。今は、今のことを考えようぜ。な?」
「シロウ…。」
「今のまま、アイツらを放置してたら、ユーリ兄ちゃんに顔向けできない。だから、俺は戦うよ。そのために…力を貸してくれないか?」
「…はい!」
「ちょっと、私のことも忘れないで。」
「遠坂。いいのか?」
「遠坂の悲願はあるけど、それが昔に起こったあの惨劇と引き換えだというなら話は別。」
「…ふっ…。よくぞ言ったな。」
「アーチャー、いいか?」
「もちろんだ。」
「先輩…、私…。」
「桜。俺達は、必ず勝つ。勝って、桜のところに必ず帰ってくるからな。」
「私…、先輩の力になりたかったな…。」
「もう十分だ。桜は頑張ったよ。」
士郎はそう言って微笑み、桜の頭を撫でた。
***
決戦前に、腹ごしらえをした。
アーチャーは霊体化して、急ピッチで治療に専念。
「おー…、吸われてる感じがあるな。」
居間で座布団の上に座っている士郎が、宙を見上げてそう呟いた。
「なんだかんだで、アーチャーも先輩のこと嫌いじゃないんですね。」
隣に座る桜がそう言った。
「そうかな?」
「じゃないと、自分から足止めして先輩を助けたりしませんよ。」
「そうなのかなぁ?」
「ねえ、先輩…。もし……、この聖杯戦争が終わったら……。」
「桜。その先は、帰ってからだ。」
「先輩…。」
「分かってる。桜。」
士郎が桜の肩を抱き寄せた。
「……先輩。必ず、帰ってきてください。美味しいご飯用意して待ってますから。」
「ああ。楽しみだ。」
「……いつものように邪魔をしないのですか?」
「今くらいいいわよ。こんな時ぐらい、邪魔するような人でなしじゃないし。」
廊下から見ていたセイバーが、隣にいる凛に聞くと、凛はそう答えた。
「ふふ…。」
「なに笑ってるのよ?」
「いえ、やはり、お二人の幸せを願っているのですね?」
「……本当はね…。内緒よ。」
凛は、プイッとソッぷを向いてそう言った。
その時、セイバーが笑みを消し、ハッと空を見上げた。
「リン!」
「うあ!」
セイバーが凛を庇い、廊下を転がった。
直後、外に面した廊下に、無数の武器が着弾した。
「久しいな、セイバー。」
「ギルガメッシュ!」
ギルガメッシュは、空飛ぶ黄金とエメラルドの舟に乗ってやってきた。
「あの贋作者はどこだ?」
「狙いはアーチャーですか?」
「もとより貴様だけは残す予定だったのだ。我と共に
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