SS21 散りゆく者達
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心拍数を図る機械を取り付けられ、凛は眠りから覚めるのを待つ状態になった。
病室を出て、病院をあとにし、衛宮宅に帰った一行。士郎は、教会で何があったのか話した。
「つまり、ギルガメッシュのマスターが、言峰綺礼だったと?」
「たぶんな…。」
「おそらく、ランサーも彼の下にいたのでしょうね。でなければ、そんなタイミング良く凛を襲えません。」
セイバーがそう言った。
「……これから、どうします?」
桜が不安そうに言った。
「……戦う。」
「先輩…。」
「聖杯なんて、もうどうでもいい。アイツらを…野放しにはできない!」
「シロウ。私も協力します。」
「ありがとな、セイバー。」
「あんたらだけで、やるつもり?」
「遠坂!?」
「姉さん、どうして!」
「バカね…。仮にも私は魔術師よ。これくらいなんとかなるわよ。」
そう言って病院服のパジャマ姿の凛がドカッと座った。
「けど勝手に病院を…。」
「適当に暗示をかけてきたわよ。」
「おまえ……。」
士郎は、呆れて言った。
「それに、私が近くにいないと、セイバーは全力を出せないわ。」
「すみません。リン…。」
「……あっ。」
「どうしたの?」
「………………ライダー…。」
桜は、自分の手から令呪が消えたのを見た。
すると、そこへ、足を引きずる音が聞こえた。見ると、アーチャーだった。全身ボロボロの。
「アーチャー!」
「……すまん。ライダーは…。」
「…分かってます。」
残るサーヴァントは、アーチャー、セイバー、そして、……ギルガメッシュのみとなった。
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