SS19 アンリミテッド・ハードワークス(無限の筋トレ)
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を集中した。
「投影開始。」
そして士郎の手の中に、ダンベルができあがった。
「おお! ホントだ、できた!!」
「嘘でしょ!? 教えてもらってすぐじゃない!」
「でも…。」
しかし、投影されたダンベルは、すぐにボロボロと崩れていった。
「所詮は幻想。本物には及ばんのだ。」
「なんだよそれ…。こんな脆いなら使い道ないじゃねーかよ。」
「鍛えれば、私のアンリミテッド・ブレード・ワークスのように、自分の世界に武器を貯蔵しておける。それが、私とお前の世界であり、力だ。」
「まてよ…。」
「ん?」
「確か、アーチャー、おまえ、あの世界を出すとき呪文を唱えてただろ?」
「ああ…、そうだが?」
「なら、呪文さえ分かれば、俺にも展開できるってことだろ? 今なんか思い付いた。」
「…………………えっ?」
そして士郎が詠唱を始めた。
『体は筋肉でできている』
「おい…?」
『血潮はタンパク質、心は不屈』
「おい!」
『幾たびの苦痛を超え強化』
「聞いているのか!」
『ただの一度の満足もなく』
「やめろ!」
『ただの一度の慢心もなし 』
「やめろと言っている!」
『担い手はここに1人極限の地へと至らんとする』
「やめろおおおおお!」
『ならば、我が生涯に一片の悔いは残さず』
「やめろと言っているんだああああ!」
『この体は無限の筋肉でできていた!』
「うわああああ!」
『アンリミテッド=ハードワークス(無限の筋トレ)』
その瞬間、世界が変わった。
赤土の色は同じだ。
だが……、問題は地平線の彼方まで並ぶ……。
「筋トレ道具うううううう!?」
「ああ! 空に謎の筋肉の神のような存在が!!」
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「あらあら、とうとう至ったのですね。士郎。」
「これが…、先輩の世界…。」
「ああ! 桜、その姿は!」
「えっ? あれ? なにこれ?」
「なるほど…、おまけで桜が近くにいれば、桜が寄る辺として存在できるわけなのですね。その花嫁衣装がその証拠!」
「じゃ、じゃあ、私、先輩の…。」
桜は、自分の姿を見て、赤面した。(強いて言うなら、パールヴァティーのちょっと露出が多い版みたいな格好)
「ええ。自他共に花嫁として受け入れられているのですよ、桜。」
「せんぱーーーい!」
「桜!」
「認めないわよおおおおおおおおお!!」
桜と士郎が抱き合おうとしたとき、凛が間に入って止めた。
「うっ。」
次の瞬間、世界が元に戻った。
「いきなり固
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