SS18 十二の試練(ゴッド・ハンド)
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燃え尽きたよ……。
っという台詞がバックにありそうなほど、アーチャーは、白くなっていた。
「どうしたのよ?」
「実は…、どうやら士郎の魔力を受けてステータスがかなりアップしていたようなのです。」
アーチャーの様子がおかしいことについて、アーチャーがそうなった原因を見ていたライダーが答えた。
「あら? それならいいじゃない。」
「どうやら、スキルまで追加されていたらしく……。」
「ますますいいじゃない。何が気に入らないの?」
「…………………筋肉魔法…初級というのが…。」
「あらま……。影響あったのね。」
座からのコピーでしかないサーヴァントゆえに、マスターからの影響力も大。
逆に魔力の塊でしかない仮初めの肉体だったことが、悪かったらしい。
「先輩! 聞きましたか! アーチャーが、先輩の魔法を使えるようなったんですよ!」
「おお! そいつはめでたい!」
「今日は、お赤飯ですね!」
「やぁぁめぇぇてえぇぇぇぇ…。」
真っ白になってたアーチャーが顔を両手で覆って、泣きながら叫んだ。
「おにーーちゃーーーん!」
そこへイリヤが来た。
「イリヤか。」
「えへへ。」
イリヤが士郎に抱きついた。
「ねえねえ、バーサーカーと戦う?」
「お? いいのか?」
「うん! バーサーカーも、戦いたいって!」
「よしゃあああ! 桜、ちょっと庭でバーサーカーと戦ってくるから!」
「頑張ってください、先輩!」
士郎は、嬉しそうに走って行った。
***
バーサーカーは、斧剣を手放し、素手で士郎と対峙した。士郎相手には、武器がほとんど意味を成さないと分かったらしい。
士郎も士郎でリミッター解除をして筋肉を膨張させ、臨戦態勢だ。
「では…、試合開始!」
殺し合いではなく、あくまで試合なのだ。
「おおおおおおおおお!」
両者が同時に動いた。
ゴガンッ!とお互いが振りかぶった拳がぶつかった。
それだけで空気が震える。
その後は、拳と拳の打ち合いだ。
時に殴り、殴られ、そして…。
「ピストル拳!」
至近距離から放たれた拳の圧が、バーサーカーの腹の横を大きく抉った。
しかし、瞬く間に再生する。
「おにいちゃーーん! バーサーカーはね。12回殺さないと死なない身体なの!」
「なにそれ!?」
「だからあと10回までなら生き返るよ! でもね…。」
イリヤが、自らの身体にある令呪を輝かせた。
「狂いなさい、バーサーカー!」
途端、バーサーカーが狂化された。
「おお! すごい力を感じるぜ…! それがおまえの全力か!?」
「
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