SS17 士郎の魔力による変化?
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が、超女々しくシクシクめそめそ泣いているのは、正直な話、結構な絵面だ。
「このまま、アイツのマッスル魔力まみれになって、座まで筋肉に汚染されるよりは、殺してもらって…、早くアイツと縁を切りたい…!」
「では、貴方は自分の消滅という目的を止めて、これまで通り座に座っておくということですね?」
「それは…。」
「仮に貴方が他のエミヤシロウを殺しても、この世界線の士郎が残っていたら、貴方の目的は達成されないのでは?」
「うぅぅ…。」
「ですが…。」
っと、ライダーが一息をおいて言った。
「この世界線の士郎は、貴方のようには決してならないでしょう。ですから、すでに道は違えていて間違いないのでは?」
「!」
それは盲点だったとアーチャーが、光明が見えたと顔を輝かせた。
しかし…。
「しかし…、その代わり、筋肉の神の座にでもついてそうな新たなエミヤシロウができあがって、貴方が上書きされてしまう可能性も…。」
「うわあああああああああああああああああ!!」
容易に想像できてしまい、アーチャーが頭を抱えて絶叫した。
「そして、その傍らには常に、桜が寄る辺として存在しているのです。桜にとってはこの上ない幸福。」
しかし、アーチャーは、聞いていない。それどころじゃなかった。
「確かに私は自らの消滅を願ったが、筋肉に上書きされるのは望んでない!」
「もしかしたらの話ですよ?」
「余計なことを言いおって、貴様ああアアアアアアアア!!」
「おっと。」
勢いで殴りかかってきたアーチャーを、ライダーがヒョイッと避けた。
そしてさらに足払いまでかける。
「うぉ!」
そうしたことで、当たり損ねたアーチャーの拳が、地面に当たった。
その瞬間、地面が砕け、そこそこ大きなクレーターが出来た。
「………………………………………えっ?」
「まあ? これは…もしや…。」
ワナワナと震えるアーチャーは、自分のステータスを確認した。
筋力D → A++。
耐久C → A。
敏捷C → B。
魔力(変化無し)。
幸運E → E−。
追加スキル 『筋肉魔法(初級)』。
アーチャーは、それを確認し終えると、フウッと白目を剥いて倒れた。
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