SS16 アーチャーの不運
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説明した。
「あー…、そりゃおめぇ…運がなかったなぁ? ダハハハハハ!」
「笑うな!!」
「しっかし、キャスターの奴も、おまえの技で爆発に巻き込まれてお陀仏するなんてな。アイツも運ねぇな。」
実は、キャスター、凛を始末しようとしてあの戦場に入り込んで、アーチャーが最後に放った百数本の贋作武器によるブロークン・ファンタズムに巻き込まれて死んでいた。
しかも爆散して……。
ハッキリ言ってお見せできない有様だったらしいが、そのおかげで、凛は、セイバーとアーチャーの令呪を取り返すことができたのである。
なお、葛木は、キャスターの死を確認すると、自ら命を絶ったのだった……。
「で? 坊主は、この弓兵野郎を手に入れてどうすんだ?」
「鍛え直す。」
「おおっと…。そりゃ大変だ。がんばれよ。」
「見捨てないでぇぇぇぇぇえええええ!!」
「こら、泣きつくな!」
ランサーの足にしがみついて必死に泣きついて、懇願するアーチャーだった。
「よーし、アーチャー。今から筋トレすっぞ。」
「い…いいいいやだああああああああああああああああ!!」
「ほれ、仮にも英霊なんだかよぉ。泣き言言うなって。ほら、離せって。」
「何ならランサーも…。」
「丁重に断る。」
「なら…、おまえも道連れだ!!」
「あっ、てめ、俺まで巻き込む気か!?」
「仕方ないな…。よし二人まとめて鍛えてやる。ほら、行くぞ。」
「てめぇえええ! 弓兵野郎!!」
「ハハハハハハハハハハ! ざまぁ!」
ランサーとアーチャーが士郎に捕まり、引きずられて行った。
その後、ご飯の支度をする時間になって、士郎が引きずって持って帰ってきた二人のサーヴァントは、ボロボロにやつれ、気絶していた。
***
士郎と桜で、ご飯の支度をしていた時だった。
家のチャイムが鳴った。
「はーい。」
「お兄ちゃーーーん!」
「イリヤ!」
「セイバーを取られたって本当!?」
「えっ、ああ…その話か…。」
「私が取り返してこようか?」
「私が…、なんですか?」
「あれ、セイバーいるじゃん!」
「今は私のサーヴァントよ。」
「リン! 私のって…、じゃあお兄ちゃんから取ったの!?」
「違うわよ。交換したのよ。アーチャーとね。」
「アーチャーと?」
「ああ。ちょっと色々とあってな。」
そして、イリヤを家に上げ、事情を説明した。
「ふーん。そこにいるアーチャーが、お兄ちゃんの未来の姿なの? 全然違うじゃん。」
「うっ…。」
ランサーと共に、ぐったり畳の上に倒れているアーチャーに、イリヤの言葉がグサリと刺さる。
「でも言わ
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