SS15 アーチャーとの一騎打ち
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明らかに魔力の質がおかしいと。
なんというか……、マッスル!っという感じで異様に生気に満ちあふれた力強すぎる魔力だ。
「しかし…、本当によかったのですか、シロウ?」
「ああ。」
「まったく…自分を殺そうとしたサーヴァント…、それも未来の自分を自分のサーヴァントにするなんて、馬鹿じゃないの?」
「凛…………………………………………、どういうことだね?」
「あっ。起きた。どう、調子は? 魔力はちゃんと通ってる?」
「なんだね…この、なんというか……マッスル…という感じの…妙な魔力は…?」
「あー…、やっぱりそうなのね。」
「確かに、生命力の満ち方は、凛とは比べものにならないでしょう。」
「先輩…、本当にいいんですか? アーチャーを自分のサーヴァントにするなんて…。」
「またあなたを殺そうとするかもしれませんよ?」
「いや、それはそれでいい。それよりも……。」
士郎が、アーチャーの、千切られたはずの腕を掴んだ。
「こんな細っこいのが自分の未来だなんて考えたくないんだ! 鍛え方がまるで足りない! それが我慢ならないんだ! せめて…聖杯戦争の間だけでも鍛えに鍛えて、座に帰った後も鍛えるように躾ける!!」
「あ〜らら。大変ね〜〜〜。」
「な……。」
アーチャーは、士郎達の言葉を聞いて、ガタガタと震えた。
そして見てしまった。
士郎の右手に、凛の手にあったはずの令呪があり、逆に凛の方には、士郎の手にあったセイバーの令呪が移っていた。
つまり……。
「な……………………、なんでさあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
それは、かつて自分の口癖だった言葉だった。
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