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『魔術? そんなことより筋肉だ!』
SS14 アーチャーの離反
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まえ…。」
「私は、お前に負けた。ならば道を空けるのが通り。さあ、早く行け。遠坂の魔術師がすでに行っている。」
「遠坂が…。分かった、サンキュ。」
「ご武運を。」
 士郎達は、アサシンの横を通り過ぎ、柳洞寺の境内に入った。
 寺は恐ろしく静まりかえっており、境内の一部が壊れていた。
「この匂い…、バーサーカーか?」
「もしかして、バーサーカーが攻めてきたんでしょうか?」
「なるほど、だからセイバーを奪ったのか…。バーサーカーをぶっ倒すための戦力を手に入れるために…。」
「どうします?」
 その時、山の中で、ドカンッ!っという音が聞こえた。
「あっちだ!」
 士郎達は急いだ。





***





 士郎達が駆けつけた現場では、キャスターがセイバーを使って凛とアーチャーと戦っていた。
「キャスター!!」
「チッ! 小次郎め…何をしていたのですか…。」
「アイツを責めないでやってくれよ。悪いの勝った俺なんだからな。」
「来るんじゃないわよ!」
 士郎が近づこうとするとキャスターが威嚇してきた。
「よっぽど士郎がイヤなのね? ならこっちのものよ。」
「……。」
「…アーチャー?」
「キャスター。物は相談だ。」
「なにかしら?」
 するとアーチャーが双剣を下ろして、凛の傍から前へ踏み出した。
「アーチャー!? なにをしてるの!?」
「魔力の空きはまだあるか?」
「あら? もしかして私の下に来たいのかしら?」
「ああ。おまえに従うのはしゃくだが、私には私の目的を達せするために確実な方を選ぶ。」
「アーチャー!?」
「……すまないな。凛。」
 キャスターの前に来たアーチャーを、キャスターがルールブレイカーで、刺した。
「っ…!」
 凛の腕に痛みが走り、令呪が奪われた。
 そして、アーチャーは、剣の先を士郎に向けた。
「目的は、俺か。」
「そうだ。初めからな。」
「俺は別にあんたに怨みを買うようなことはしてないけどな?」
「恨むのなら、エミヤシロウとして生まれたことを恨め。」
「そんな、無茶な…。」
「姉さん、下がって! ライダー!」
「はい。桜。」
「この…、馬鹿サーヴァント!」
 凛は、アーチャーを睨んで叫んだ。
「ホホホ…。この布陣を、ライダーひとりで突破できると?」
「俺を忘れてないか? セイバーのみならず、アーチャーまで…!」
「ひっ! セイバー、アーチャー! アイツを殺しなさい!!」
「承知した。」
「っ…し、ろう…。」
 リミッター解除をして筋肉を膨張させた士郎に恐れをなしたキャスターが、アーチャーとセイバーに命じた。
 二人が襲いかか
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