SS13 ルールブレイカー
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郎に放った。
ライダーは、機動性を生かして避け、士郎は筋肉を膨張させて桜の盾になり、防いだ。
「ガンド!」
「っ!」
魔力の弾丸を受け、キャスターが膝をついた。
「遠坂!」
「逃げるわよ!」
「セイバーが!!」
「仕方ないのよ! 今は逃げることを優先しなさい!」
「逃がさないわ…。」
キャスターが魔力をほとばしらせ、大きな一撃を放とうとした。
「ピストル拳!」
「はああ!」
小さめに撃ち込まれた士郎の拳の圧を、キャスターが魔術で相殺した。
そのすきに、士郎達は家から逃げ出した。
キャスターは、すぐさま霊体化して、外に飛び出し、ローブを翼のように広げて周りを見回し、逃げる士郎達を見つけた。
「逃がさないわよ!」
「令呪を返せぇぇぇぇぇ!!」
「えっ…?」
宙を舞っていたキャスターのところに、士郎が空気を蹴って、宙を跳び、キャスターがいる高さまで来た。
「ピストル…。」
「ひっ!」
「拳!」
「いやあああああああああ!!」
放たれた拳の圧が直撃する直後、キャスターは、消えた。というか、逃げた。
「マジで…?」
凛は、空気を蹴って空を跳ぶという離れ業をやった士郎の姿に呆気にとられた。
地上に降りた士郎は、悔しそうに地団駄を踏んだ。
「ちくしょう! 令呪を取られた!」
「士郎…、残念だけど、あんたは脱落よ。」
「まだだ! 令呪を取り返せれば…。」
「じゃあ、どうやって令呪を奪い返せるか、方法を知ってるの?」
「それは…。」
「いいえ! まだです!」
桜が叫んだ。
「私とライダーがいますから! 私が勝ち上がって、聖杯を先輩に渡します!」
そう力強く宣言する桜。
「桜…。」
「だいじょうぶですよ。先輩。」
「そう…せいぜい頑張りなさい。」
凛は、そう言って手を振った。
アーチャーは、黙ったまま、キャスターが消えた空を見上げていた。
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