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『魔術? そんなことより筋肉だ!』
SS7 結界、破壊!
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睨みを感じながら筋肉を収縮させた。





***





 学校をあとにし、とりあえず桜を士郎の家に運んで寝かせた。
「桜…。水、いるか?」
「ありがとうございます…、先輩。」
「しかし…、まさか魔力の魔の字も操れないだなんてね…。」
「ごめんなさい…。」
「桜。あなた間桐の家で何も教わっていないの?」
「それは……。」
「遠坂。今、桜は体調が悪いんだ。責めないでやってくれ。」
「…まったく。いい? 私はね、あんた達の仲…、認めたわけじゃないからね!」
 凛はそう言って出て行った。
「ごめんなさい、先輩…。」
「いいんだ。桜。あんなこと……話せるわけないだろ?」
 士郎はそう言って桜の頭を撫でた。
 桜は気持ちよさそうに目を細めた。
「でも…、いつか…伝えなきゃ…。」
「その時は、俺も一緒だからな。」
「はい…。」
 それは、桜と士郎の間の秘密。凛も知らないことだ。
 二人を結びつける絆は、虐めから桜を救い、そして料理を教え合うだけではないのだということを……。
 いつか、凛に話して、二人の仲を認めて貰おう。そう誓い合ったのだ。
「ずっと、一緒だぞ。桜。」
「はい…!」
 すると、士郎が、ずいっと身を乗り出し、桜の顔に顔を近づけた。
 桜は目を閉じて、待った。

「士郎。悪いけど、これからの、……。」

「あ…。」
「み………………………、認めないわよぉぉぉぉぉ!!」
 凛が怒り爆発した。





***





 そして居間。
 ムスッとした凛が士郎を睨んでいる。
「あの…、話を進めませんか?」
「そうね…。」
 セイバーがそう言ったことで、表情をあらためた凛が、士郎を見て言った。
「士郎。私と同盟を組みなさい。」
「えっ?」
「聖杯戦争はね、駆け引きなのよ。時に同盟を組み、お互いに休戦する。そういうこともザラじゃないのよ。」
「どうして、俺なんだ?」
「あんな形で結界を破壊したんだもの…。ライダーとそのマスターがあんたを真っ先に狙うって考えられない?」
「そう、だな…。」
「だから、同盟を組むのよ。そしたら、私はあなたを守ってあげるわ。そして最終的にお互いが生き残ったら、その時は、聖杯を巡って戦えばいいわ。まあ…その過程でお互いにサーヴァントを失うって可能性もあるけどね。」
「断る。」
「そう、良い返事ね。……………………えっ?」
「シロウ。いいのですか?」
「俺は、俺の理由で聖杯が欲しいんだ。背後から剣で狙ってくるような相手とは同盟を組めない。もし、あの時、俺じゃなく、セイバーが首をはねられてたらどうだ?」
「それは…。」
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