SS6 士郎と壊れた日常
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りるわよ。」
「えっ?」
「えっ、あ…!」
凛が士郎の腕を掴んで引っ張っていった。桜は一人取り残された。
「あっきれた! サーヴァントも連れずに、休みもせずに来るなんて…。」
「セイバーを連れてこれるわけないだろ? それに急に休んだらそれこそ不自然だし…。」
「あのね…士郎…。」
「遠坂。分かってる。俺とお前は敵同士だ。」
「なんだ…分かってるんじゃない。だったら、……ここで退場しなさい。」
「悪いが…、そうはいかないぜ!」
腕に魔術の模様を浮かばせた凛が、魔力の弾丸を放ってきた。士郎はそれを筋肉を膨張させて防ぐ。
「悪いけど! 死ぬつもりでいなさい!」
「桜を残して逝けるかってんだ! それに俺は、生きて聖杯を手に入れて、願いを叶えるんだ!」
「だったら、避けるぐらいしなさいよ!」
士郎は流れ弾もすべて身体で受け止めていた。
「それだと学校が壊れるだろうが! 税金が無駄になる!」
「民税を気にしてる場合じゃないでしょ!?」
「先輩!」
「桜! 来るな!」
その時、グニャリッと空間が歪んだ気がした。
「これは…!」
「ッ…どうやら、この学校に結界を張った奴がいるみたいね。」
「結界…、しかもなんだこれ…、まるで身体が溶けるような…。」
「うっ…。」
「桜!」
「桜、魔力を全身に巡らせるのよ。」
「…で、できない……。」
「っ…、間桐は何をやってるのよ!」
「桜…、桜、ちょっと我慢してろよ…。すぐにこの結界をぶっ壊してくるからな!」
「はい…。」
桜は、士郎に安心したように微笑み、意識を失った。
士郎は、桜を床に寝かせると、走り出した。
「私達も、行くわよ。」
凛の後ろにアーチャーが現れ、士郎とは逆方向の、屋上へと向かった。
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