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うちはオビト逆行物語 改 〜逆行?何それ美味しいの?〜
幼少編
うちはオビト逆行物語『班対抗戦』
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倒しちゃうのね。」
呆れながらもカカシは呆然と立ち尽くすガイたちに向かって駆け出す。あとは仕上げだ。
「カカシ!いいな!?」
「お前こそ、ミスんないでよ。」
カカシのタイミングに合わせ俺も全速力で駆け出せば、ゲンマとガイは気を引き締めてきた。
ゲンマは遠距離が得意でガイは近距離、そして中距離のエビスか。確かにバランスは良かったな。
「っ、調子に乗んな!」
ゲンマが俺に向かって針を二、三程投げ、こちらへ向かってくる。それをある程度避けながら、足は止めない。
至近距離で拳をぶつけ合い、睨み付けてくるゲンマを跳ね返し、その隙に溝内に蹴りを入れ、ガイに受け止めさせる。
「ゲンマ、大丈夫か!!」
「おう…悪い。」
今が期だ。ここで攻め込むしかない。
「カカシ!」
「あぁ!」
「火遁、鳳仙花の術!」「水遁、水喇叭!」
鳳仙花の術で日を散らし逃げ道を無くし、カカシの水喇叭でその場まで誘導する。こうして逃げ道はなくなり、見事に俺とカカシの挟み撃ちとなる。カカシはガイ、俺はゲンマだ。
…てか、口布外さないまま術を使っても口の中から出るとかどんな口布してんだよ。
まぁいい、後で聞こう。とにかく逃げ道を塞げばあとは簡単なのだ。
俺とカカシは一瞬だけ目を合わせたあと、術に囲まれた2人に向かって突っ込み、再び印を組んだ。

「そこまでっ!第四班勝利!」
審判の声が上がり、ふぅ、と溜息にもならない息を吐き出す。目の前で伸びている3人に軽く会釈をして、サッと会場出口に向かう。
「作戦大成功だったね!オビト!」
「…俺的にはリンが倒せたのが意外過ぎたけどね。」
医療忍者を戦わせるってホントどうなの。とジド目でこちらを見てくるカカシに苦笑いを浮かべる。
「だってよ、リンなら出来ると思ったんだぜ?それにリンだってこの班の仲間だろ!それを証明してやりたくてさ!」
「…あっそ。」
カカシは素っ気なく返した。お前には少しでも仲間の大切さを知って欲しいものだ。そうしなくては、未来の英雄を育てられなくなるしな。
「…オビト、ありがとうね。」
少しだけ嬉しそうに、リンはこちらに向けて笑った。その表情が愛らしくて、こっそり感動しながらおう!と元気に返事をした。
「皆!お疲れ様、第二次試験突破おめでとう!ここまでは中々上出来だね。」
3人揃って中忍昇格なんて可能性もあるなんて、何だか楽しみだと言うように本当に嬉しそうなミナト先生に内心苦笑しながらも、いつもの様にしっかりと笑って言う。
「あったりまえだろ先生!第三次試験も簡単に突破してやるぜ!」
そう言えば、大抵皆の顔に明るい雰囲気を帯びるのを自分は知っていた。
「ん!頼もしい限りだね、オビト。皆、第三次試験に備えてしっかり修行と休息を取っておいてね。また数ヶ月後、楽しみに待ってるよ!」

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