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うちはオビト逆行物語 改 〜逆行?何それ美味しいの?〜
幼少編
うちはオビト逆行物語『中忍試験』
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ら中忍試験当日まで休みの日や空いてる時間はこの里の端にある演習場に集まるようになった。
少しだけ仲良くなった、と自惚れてもいいのだろうか。

中忍試験当日、今回は遅刻せまいと信じられないくらいに早起きをしてサクッとじいちゃんばあちゃんを助けつつ試験会場に向かった。ちょうど良い時間だったようでカカシとリンの姿、更にはミナト先生も居た。
「あっ、オビト!」
「よっ!遅刻しなかったろ?」
「それが当然なんだけどね。」
いつもの会話、カカシは相も変わらず余計な一言だ。
「ん、皆来たね。じゃあ俺は上で見てるから、頑張ってね!大事なのはチームワークだよ。いいね。」
そう言っていつものように笑った先生に返事をすれば、先生は手を振って立ち去って行った。
「…いよいよ、だね。」
「…そーね。」
「カカシ、リン。」
リンの呟きに反応して素っ気なく返したカカシとリンの2人がこちらを見る。リンは不思議そうに、カカシは素っ気ない表情はそのままに。恐らく声が出てたら、なに。くらいしか言わないだろう。
「俺は今回はなるぞ、中忍。」
挑発するように、でもいつものように笑えば、リンは緊張気味な声を震わせ、それでも楽しそうに、カカシは変わらずの態度を取りながらも少年らしく挑発的な笑みを返した。
「うんっ!私も頑張るよ!」
「今回はって、今回のが初めてでしょーが…締まらないヤツ。」
少しでもコイツらの緊張がほぐれるように、なんてキザなこと出来ないけど、気休めくらいになれたら、それだけでいい。
今はとにかくこの時は、3人で居れる時は2人に笑っていて欲しいんだ。
「オビト、今日は寝坊してないのか。」
ふと最近聞きなれた声を聞いてあのなぁ、としかめっ面を返す。
「遅刻の理由は寝坊の時もあるけど大抵は事情があってだな…。」
「知ってる知ってる、お前の人気は里内老男女だからな。嫌でも耳に入る。」
悪かったって、んな顔すんなよ。そう言いながらヘラヘラとしているアスマに更に深刻な顔になる。関係が友好になったのはいい事だが、アスマは時より俺をからかって楽しんでいる節がある。それは気に食わん。
「ま、中忍試験頑張ろーな。」
「…だな。」
そしてこいつ独特の空気でそんな嫌な気持ちも気が付いたら冷めてしまってどうでも良くなっているのだから、不思議な奴だ。
アスマが班に戻るのを何となく見守っていると、リンから声がかかった。
「オビトってアスマとあんなに仲良かった?」
「んー…数週間前ぐらいから一緒に中忍試験の為に修行してたから、多分それでだよ。」
「…その間も俺と修行してなかった?」
「そうだな。」
あくまでもアスマと修行してたのは休日の空いてる時間だ。それに大抵アイツはあの演習場にいたし、きっと1人でやりたかったこともあったから特に誘われることも、こち
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