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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第25話:Duel
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特A級の本当の実力だあ〜〜!!あっ、しまったぁ〜〜。もう見れねぇ〜〜かぁ〜〜っ死んじまったもんなぁ〜〜〜!!」

勝利の余韻に浸るスタッガーだが、体に異常が起き始めた。

「あ……?あ〜〜〜っ!!?」

スタッガーの纏っていた炎が本人の意思とは無関係に突然消えてしまい、スタッガーは狼狽える。

「俺…俺、俺の……炎が消えていく〜っ!!」

次の瞬間には胸から炎が噴き出す。

「何だ!何だ!!何だぁあ〜〜〜!!!止ま・止ま・止ま・止ま・止まらねぇ〜っ!!」

抑えようとしても炎の勢いが増すばかりで噴き出す炎は止まらない。

「俺が…破壊した」

傷を押さえながら立ち上がり、スタッガーの異常の原因を説明する。

「てめ…」

「俺の放った特殊武器…ストライクチェーンでお前のエネルギーコントロールシステムを破壊したんだ」

「吹か…すなよぉ〜…俺の体に傷は無かった!!しかもてめえ、視界がボケてるじゃねえかぁっ!!」

実際にシステムを破壊されているにも関わらずスタッガーはそれを認めようとはしない。

しかしいくら目を潰されても狙う方法は存在する。

「…確かにお前の体は俺のチャージショットの直撃を受けても耐えられる程に頑丈だが、俺のダッシュの速度とお前自身の速度が加算され、超至近距離でのストライクチェーンによる物理的衝撃によって内部メカは破壊されたんだ!!それに視覚に障害があっても聴覚でエネルギーコントロールシステムの位置は掴める!!お前の敗因は自分の力を過信し過ぎたことだ(尤も、前の戦いでの敵にもその過信がなければ俺は先の戦いで生き残れなかったが…)」

「そ……そんな…B級が特A級に二度も勝つなんて…」

胸だけでなく全身から炎が噴き出し始める。

「…………」

「俺は……俺は……認めない!認めない!認めない!認めなぁ〜〜〜…」

最後まで敗北を認めようとはせず、スタッガーは自身の炎に飲み込まれて機能停止して倒れ伏した。
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