暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第24話:Friend
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だ。ありがとうルインやゼロのために。俺は任務の終わりに来るからそう言うのは持って来れなくて」
「良いのよ。私が勝手にしてることだもの」
そう言うと、ルインが入ったカプセルを見つめるエイリア。
ルインよりもゼロの方が損傷が酷いために、比較的ゼロの方に手が回されている。
ルインもゼロも頭脳チップが奇跡的に無傷だったためにボディさえあれば復活出来るのだが、2人はブラックボックスの塊でケインですら解析出来ない部分が多く、2人の復活は今も難航している。
「そう言えば、エイリアとルインはどうやって知り合ったんだ?今まで聞けなかったけど」
「え?」
思わぬ質問にエイリアは目を見開く。
「いや、エイリアはレプリロイド工学員でルインは戦闘型の上に研究所に興味を示すような人じゃないから」
「そうねえ、研究に興味を示すルインなんて想像出来ないもの」
本人が聞いたら激怒しそうな内容の会話をしながらエイリアはエックスに自分とルインの邂逅話をすることにした。
「私がルインと会ったのは彼女がまだDr.ケインと暮らしてた頃よ。研究資料をDrに渡すために研究所を訪れた時に彼女と出会ったの。初めて会った時は驚いたわよ。あんなに喜怒哀楽が激しい人間みたいなレプリロイドなんて初めてだったし。」
「確かにね」
何となくルインの性格に圧されるエイリアの姿が容易に想像出来て笑ってしまう。
「それからDrが資料を確認し終えるまでの間に色々と話して…気付いたら妙に気が合ったのよ。危なっかしいところがあって放っておけなかったのもあるけど…あれ以来、私にとってルイン…大切な友人だったわ」
クスクスと笑いながら言うエイリアにエックスもそんな2人の姿が容易に想像出来たので微笑む。
そしてカプセルの中で眠るゼロとルインにエックスが語りかける。
「ゼロ、ルイン…今日もイレギュラーを破壊したよ……シグマが復活してから更にイレギュラーによる犯罪は増加する一方で減る気配が全くない…。でも俺は諦めない…君達が望む世界に連れていくために…また来るよ…今度はエイリアのようにお見舞いの品を持ってくるから…それじゃあ俺は失礼するよ。話してくれてありがとう」
「ええ、気をつけて戻るのよエックス」
エイリアと別れてハンターベースに戻るエックス。
次の出動までもう間もなくであった。
そしてとある場所でエックスを監視する者達がいた。
1人は老人、2人目は細身の青年、3人目は大男を思わせるレプリロイドだ。
「これがロックマンXの“力”だ…」
「そんなに気にする相手とも思えませんが」
「…………」
「お…俺の…鉄球でぇ……バラバ…ラ…なんだ…なあ」
老人がエックスの戦いの一部始終を見せた
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