暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第23話:Wiseman
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掃討を終えてハンターベースに帰投しようとしていたのだが、灼熱地獄とも言える熱さに汗を流しながら街を駆けていた。

「何て暑さなんだ!!」

周囲を見渡すと、あまりの暑さに倒れている人間もいるくらいだ。

「(それでも今はまだいい…だが、このままこの暑さが続けば高熱で道路とレールが歪んで大事故が起きる可能性も出てくる…早くこの急激な温度上昇の原因を突き止めなければ…ん?)」

顔にかかった水滴にエックスが足を止めると、雨が降り始めた。

「雨だっ!!」

「助かったぞーっ!!」

人々が歓喜する中、エックスは違和感を感じていた。

雲一つ無かったと言うのにいきなり雨が降ってきたことに。

エックスの不安は的中し、猛暑に続く雨は豪雨となってシティ・アーベルは大洪水に見舞われる。

事態を重く見たエックスはハンターベースに戻らずに原因究明のためにあちこちの気象関係の施設を駆け回り、ようやく原因を突き止めた。

「あの山頂のドーム…気象コントロールセンターがシグマの手に落ちていたのか!!…うわあっ!?」

流れていく車を足場にして先に進んでいくが、雨で濡れていた為に足を滑らせて水の中に落ちてしまう。

「大丈夫?エックス!?」

「え?」

エックスに向けて差し伸べられた手と慌てたような聞き覚えのある女性の声に顔を上げると杖を釣竿代わりにしているケインと傘を広げてケインに雨水がかからないようにしながらエックスに手を差し伸べているエイリアの姿があった。

「ケイン博士…オペレーターのエイリアを巻き込んで何をしてるんですか…?」

「見て分からんか?釣りじゃ釣り!!釣りは良いぞ〜昔の娯楽と言うことでやる者はいなくなったが、心が落ち着くからのう」

杖に違和感を感じて引き上げると釣れたのは機能停止したメカニロイド…メットールであった。

「食えるもんは釣れんがの〜ほれ、エイリア。お前さんにやろう」

「ど、どうも…(要らない…)」

メットールを受け取ったエイリアはメットールをどうしようかと頭を悩ませるのであった。

「おおっ!大物じゃ!!」

次に釣れたのはかなりの大きさのメカニロイドである。

「って、どうするんですかそれ!?流石に私は持てませんし置き場所が…」

「あ、あの…博士。俺は急いでいるので失礼します。ごめんエイリア」

「え?ちょっとエックス!!」

釣ったメカニロイドの扱いに困っているエイリアに悪いと思いつつも気象コントロールセンターに向かうエックス。

「何じゃい!行ったのか。せっかちな…まっ…ここは一つお手並み拝見と行くかの〜」

「あの、Dr…それ…どうするんですか…?」

メカニロイドを指差すエイリアにケインは表情を引き締めなが
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