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ドリトル先生と日本の鉄道
第十幕その十
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「これもいいことだよ」
「変わったものが出ることも」
「それもなんだ」
「あってもいい」
「そうなんだね」
「そうだよ、カンブリア紀ってあったね」
 今度は生物のお話でした。
「あの頃の生きものは凄いのが多いよね」
「アノマロカリスとかね」
「どうしてこんな進化をしたのかね」
「わからないものばかりだよね」
「変てこな外見と行動の生きものばかりで」
 それでというのです。
「恐竜も変わった生きもの多いけれど」
「今の哺乳類や鳥類でもね」
「けれどね」
「あの時代は遥かに凄いよね」
「本当にね」
「そう、けれどその頃の進化が今の生物の進化にどうもね」
 遺伝、生物のDNAが学んでいくということを考えつつでした、先生は皆に考えるお顔でお話しました。
「伝わっていてね」
「カンブリア紀のその進化も」
「それで残っていっていて」
「学ばれているんだ」
「そうなのね」
「僕はそう考えているよ、あの時代の進化は」
 生きもののそれはというのです。
「決して無駄じゃない、それどころかね」
「その進化はだね」
「今も影響を与えているから」
「無駄じゃない」
「だから変わった列車や技術もなんだ」
「出ていいんだね」
「これはあらゆる分野でもそうだよ、変わったものが出れば」
 それはというのです。
「後で凄いアイディアに至ったりもするからね」
「いいんだね」
「そうしたことをになっても」
「それでも」
「そうだよ、斬新な発想が大きな進歩に至る」
 先生は皆に笑顔でお話しました。
「そうしたこともあるからね」
「成程ね」
「突飛なものが出てもいい」
「それを今後にどう活用するか」
「それが大事なんだね」
「僕はそうも考えているよ、列車砲だって」
 模型が完成して動いているそれもというのです。
「その中の一つだしね」
「兵器として使われて」
「ドーラみたいに巨大なものも出たりする」
「そのことを考えると」
「列車砲も鉄道の進化の中に出た一つ」
「カンブリア紀の生きものみたいな一つだね」
「そうも考えているんだ、もうなくなったにしても」
 それでもというのです。
「その技術や発想は今度また使われるかも知れないね」
「ううん、進化の中で出て来て」
「それでなんだ」
「また使われるかも知れない」
「そうしたものなんだ」
「そうも思ったよ、何ていうか」
 まさにと言った先生でした。
「間違い、奇抜なものが人の役に立っていく」
「それもまた面白い」
「そうも考えているのね」
「そうなのね」
「うん、人間そして世界はそうしたこともあるから」
 間違いや変わった発想が以後の人類の発展に貢献したりもするからというのです、鉄道に限らずです。
「面白いね」
「うう
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