第十幕その七
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は本当に人やものを一気に多く運べるからね」
だからこそというのです。
「始皇帝が十九世紀以降にいたら」
「一気に中国全土に鉄道を敷かせていたのね」
「ひょっとしたら」
「そうだったんだ」
「そうかもね、確かに国力を使っていても」
それでもというのです。
「行っていたかもね」
「ううん、始皇帝って暴君って言われていたけれど」
「誰も信じなくて冷酷で」
「それで無茶な政策ばかりする」
「そんな人と思っていたら」
「始皇帝なりに秦のことを考えていたんだ」
そうして政治を行っていたというのです。
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