第6章:束の間の期間
第195話「合間の出来事・後」
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
として目の前にいるようなものだからな……」
アニメとして存在していた。
その事実を理解したアリシアは、むしろ以前の帝の行動に納得がいった。
尤も、納得がいっただけで理解には程遠いが。
『でも、私達はアニメのキャラじゃないよ?』
「ま、そこが結局の所現実と架空との違いだな。まぁ、この際前の世界にアニメとして存在してた、なんて話はそこまで気にするな。俺達も気にしていないからな」
『本題の聞きたい事には関係するんだよね?』
「ああ。……つっても、飽くまでアニメと同じならって場合だが―――」
そのまま、帝ははやてにも言ったような事を尋ねる。
『フェイトが保護……あ、それなら一つだけ聞いた事があるよ。確か、フェイトに似た境遇だったから印象に残って、私達にも話してたよ』
「本当か!?名前とかは聞いているか?」
『えっと……確か……エ、エリ〜……なんだっけ?』
さすがに一度聞いただけなので、はっきり覚えていないアリシア。
だが、そこまで言えば、帝の方は何となく察する事が出来た。
「……エリオ・モンディアルじゃないか?」
『あー、確か、そんな感じだった気がするよ。って、名前が出るって事は……』
「まぁ、まず間違いないだろうな。とりあえず、そっちは大丈夫か……」
二人の内、片方は無事に保護されていたと安心する帝。
「でも、もう一人は……」
『うーん……聞いてないなぁ……』
「そうか……」
しかし、キャロの方は聞いていないと言われ、落胆する。
〈……マスター。その件についてですが、キャロ・ル・ルシエがフェイト様に保護されるのは、今から三年後辺りになります。ちなみに、追放自体は約二年後です〉
「って、まだ未来の話かよ!?」
『ちょっ、帝……。拍子抜けだよー……』
そこへ、エアによる情報で、まだ未来の事だと知り、力が抜ける。
〈もしかしたら時期が早まっている可能性もありますが……〉
「そんな事言ったら常に不安になる。……まぁ、本来ならまだ未来なんだ。それが分かっただけでも御の字だ」
『えっと、つまり大丈夫って事だよね?』
「ああ。悪いな。こんな時期にいらない事聞いて」
何とか一件落着し、帝はアリシアに手間を取らせた事を謝る。
『まぁ、これぐらいならお安い御用だよ。でも、どうしてそんなに気になるの?』
「……これは、大まかな道筋を知っているからこその、俺のエゴに過ぎない。……でもさ、何もしなければ救われない。もしくは何かしたから救われなくなった。なんて人がいると分かっていると、どうにかしたいんだ」
『帝……』
それはエリオやキャロだけでなく、アリシアやリインフォース
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ