暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第6章:束の間の期間
第195話「合間の出来事・後」
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として目の前にいるようなものだからな……」

 アニメとして存在していた。
 その事実を理解したアリシアは、むしろ以前の帝の行動に納得がいった。
 尤も、納得がいっただけで理解には程遠いが。

『でも、私達はアニメのキャラじゃないよ?』

「ま、そこが結局の所現実と架空との違いだな。まぁ、この際前の世界にアニメとして存在してた、なんて話はそこまで気にするな。俺達も気にしていないからな」

『本題の聞きたい事には関係するんだよね?』

「ああ。……つっても、飽くまでアニメと同じならって場合だが―――」

 そのまま、帝ははやてにも言ったような事を尋ねる。



『フェイトが保護……あ、それなら一つだけ聞いた事があるよ。確か、フェイトに似た境遇だったから印象に残って、私達にも話してたよ』

「本当か!?名前とかは聞いているか?」

『えっと……確か……エ、エリ〜……なんだっけ?』

 さすがに一度聞いただけなので、はっきり覚えていないアリシア。
 だが、そこまで言えば、帝の方は何となく察する事が出来た。

「……エリオ・モンディアルじゃないか?」

『あー、確か、そんな感じだった気がするよ。って、名前が出るって事は……』

「まぁ、まず間違いないだろうな。とりあえず、そっちは大丈夫か……」

 二人の内、片方は無事に保護されていたと安心する帝。

「でも、もう一人は……」

『うーん……聞いてないなぁ……』

「そうか……」

 しかし、キャロの方は聞いていないと言われ、落胆する。

〈……マスター。その件についてですが、キャロ・ル・ルシエがフェイト様に保護されるのは、今から三年後辺りになります。ちなみに、追放自体は約二年後です〉

「って、まだ未来の話かよ!?」

『ちょっ、帝……。拍子抜けだよー……』

 そこへ、エアによる情報で、まだ未来の事だと知り、力が抜ける。

〈もしかしたら時期が早まっている可能性もありますが……〉

「そんな事言ったら常に不安になる。……まぁ、本来ならまだ未来なんだ。それが分かっただけでも御の字だ」

『えっと、つまり大丈夫って事だよね?』

「ああ。悪いな。こんな時期にいらない事聞いて」

 何とか一件落着し、帝はアリシアに手間を取らせた事を謝る。

『まぁ、これぐらいならお安い御用だよ。でも、どうしてそんなに気になるの?』

「……これは、大まかな道筋を知っているからこその、俺のエゴに過ぎない。……でもさ、何もしなければ救われない。もしくは何かしたから救われなくなった。なんて人がいると分かっていると、どうにかしたいんだ」

『帝……』

 それはエリオやキャロだけでなく、アリシアやリインフォース
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