ばいと
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ていたじゃないですか」
「ま、まぁそうですけど…いいんですか?」
「構いませんよ。読み終わったら返して頂ければそれで結構ですから」
「あ、ありがとうございます」
ベルが受け取った本をバックパックに入れる。
「では、お休みなさい、ベルさん」
「はい! お休みなさい! シルさん!」
ベルが兎のように駆けていき、シルがその後ろ姿を見ながら手を振る。
そしてベルが見えなくなると、シルは遠くそびえる摩天楼を見上げた。
「これで、いいのでしょう?」
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