ばいと
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う輩も出てきます。女だからと油断しないように」
「ぐすっ……はい」
「それは災難でしたねぇ。ベルさん」
「うぅ……」
「ああ、そういえばクロエは所謂ショタコンでしたね」
「ぴぃっ!?」
とリューの腕に抱きつきプルプルと震える白兎。
「シル!」
「ごめんなさい。ベルさんが可愛いのでつい」
「クラネルさん。ミアお母さんに叱られた事ですし、クロエももう手は出してこないでしょう。ですから安心してください」
「ぁい…」
ベルを着替えさせる為に二人が出ていく。
「リュー」
「……なんですかシル」
「さっき、ベルさんに触られてたけど…」
「不思議と、嫌悪感を抱きませんでした。そういえばリヴェリア様もクラネルさんを膝の上に乗せていましたね」
「へー…」
シルがジト目でリューを見る。
「ぅ…べ、別に私はクラネルさんに好意など持っていませんよ」
「そういう事に、しておきましょうか」
暫くすると、ベルが内側からノックした。
ギィ…と扉が開く。
「あの……こんな感じでいいですか…?」
「「…………………………」」
固まる二人。
「あのー? なにか間違えてましたか?」
「いっいえ、何もおかしくはありませんよ。ですよねリュー」
「え、ええ。何もおかしくないですよベルさん」
唐突にリューがシルを引っ張って行く。
「(シル! ミアお母さんに言ってこの話は無しにしてもらいましょう!)」
「(なに言ってるのよリュー!?)」
「(あんなの襲ってくれと言っているような物です!)」
二人がベルに視線をやる。
豊饒の女主人の制服を来た幼女。
腰まで伸びた少しクセのついた白い髪。
兎のようなつぶらな瞳。
パルゥム程ではないが小さな体。
儚げで可憐な、守ってあげたくなるようなナマモノがそこに立っていた。
「(だ、大丈夫ですよ! ミアお母さんの店でそんな事する人いませんから!)」
「(相手は冒険者ですよ!)」
「(だ、大丈夫…だとおもう)」
「あのー。シルさん? リューさん?」
こてんと首を傾げるベル。
「ま、まぁとりあえずミアお母さんの所にいきましょうベルさん」
「はい」
シルがベルの手を引いてミアの前に連れていく。
「ほう。なかなか可愛いじゃないか」
「ありがとうございます」
「じゃぁ早速仕事だ。野菜の皮剥きをやってくれ」
「はい!」
ベルとシルとリューが厨房に入る。
「クラネルさん。料理の経験はありますか?」
リューの質問にベルはハイと返した。
「オラリオに来る前はずっとやってたので、余程
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