暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
ロックマンX2
第22話:新たな始まり
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があるからっ!!」

チップを握り砕くとチャージを終えたバスターを機材に向けてチャージショットを放った。

「この製造プラントは完全に破壊する!!」

何度もチャージショットを放って製造プラントを完全に破壊するが、重厚な足音に上を見上げる。

「どうやらこの工場の番人らしいが、少し遅かったな」

現れたのは超大型メカニロイドCF-0。

CF-0はエックスを踏み潰そうとするが、エックスは壁蹴りを駆使して攻撃をかわす。

「子供みたいに手足を振り回すしか出来ないのか!?」

壁蹴りで駆け上がり、CF-0の頭部に向けてチャージを終えたバスターを向ける。

「チャージショット!!」

放たれたチャージショットはCF-0の頭部に直撃させ、その巨体をふらつかせる。

「どうやら見かけ倒しのようだな!!これで終わりだっ!!(ルイン、力を貸してくれ…!!)」

ルインの形見であるZXセイバーを構え、CF-0の破損した頭部にチャージセイバーを叩き込んで粉砕した。

頭部を破壊されたCF-0は少しの間を置いて爆発した。

「これでイレギュラーの製造は不可能だ」

『そして我らの戦いの始まりでもある』

「この声は…」

聞き覚えのある声だが、聞こえていいはずがない。

奴はこの手で倒したはずなのだ。

冷たい汗が頬を伝い、エックスが振り返る。

『久しぶりだなエックス。嘗ての軟弱な若造が私の部隊を率いているとは驚いたぞ』

そこには記憶の物とは違うボディのシグマのホログラムが立っていた。

「シグマ…貴様…何故生きている!?」

エックスがセイバーを構えて何時でも動けるようにするが、シグマは不敵な笑みを浮かべる。

『貴様が倒したのは私自身ではない。貴様が倒した私は分身のような物。私はこうして新たなボディを手に入れ、甦ったのだ。』

シグマの言葉にエックスは愕然となる。

分身とはどういうことなのかは知らないが、あれだけの犠牲を出して挑んだシグマとの死闘がただの茶番でしかなかったことにエックスは悔しげに唇を噛み締めた。

『エックスよ…もう以前のようなことはせん。今の私の目的は人類の抹殺と貴様への復讐だ!!!』

次の瞬間、工場が爆発を起こす。

恐らく自爆プログラムを作動させたのだろう。

「くっ!!」

『この程度で死ぬ貴様でもなかろう……そういう貴様のために先の戦いとは比べ物にならぬ強者を揃えた。以前のような楽な戦いにはならんぞ……果たして私の元に辿り着けるかな?エックスよ!!』

燃え盛る工場から脱出するエックスにシグマは新たな戦いを告げる。

脱出したエックスは燃え盛る工場を見つめながら決意した。

「シグマ…お前が甦ったのだと言う
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