第59話 生誕祭 前編
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はそっちの方が優先だもんな。だけど早いうちには返事をしてやれよ?じゃなきゃブッ飛ばすからな」
「りょ、了解です……」
ルトガーに念を押されたリィンは、なるべく早く告白の返事について答えを出そうと改めて決心した。
「それでリィンの中にある謎の力が制御できなくなってきたって話だったな。俺は思ったんだがまず一回聖ウルスラ医科大学で身体を検査してもらった方がいいんじゃないか?」
「聖ウルスラ医科大学で?」
「ああ、あそこは大陸でも最先端の医療技術がある施設だ。何かしら分かるかも知れない」
「ん、それならラッセル博士にも頼ってみてもいいと思う。博士ならリィンの力についても力になってくれるかもしれない」
ルトガーは聖ウルスラ医科大学で検査を受けるという案を、フィーはラッセル博士に協力を仰ぐという案をそれぞれ出す。
「ラッセル博士か……確かに博士ならもしかしたらこの力について解明してくれるかもしれないし話だけでもしておこうかな?」
「丁度リベールにいるんだしその方がいいかもな。聖ウルスラ医科大学のほうはセシルにでも相談してみるとするか」
「セシルさんか、最近会ってないんだよな。今何をしているんだろう?」
リィンは久しぶりに懐かしい人の名を聞いて、昔お世話になったクロスベルの人達を思い出していた。
(そういえばロイドやティオもそれぞれの道を歩み出しているんだよな。今はクロスベルに戻っているのか?まあ今度会いに行ってみよう)
そして親友たちの事も思いだして、こんな時に呑気かもしれないがリィンはそんなことを考えていた。
今までずっと隠していた事を話した事で精神的に余裕が出来たのかも知れない。
「まあラッセル博士なら多分ティータと一緒だと思うしグランセルの街中にいると思うよ」
「よし、じゃあ話をしに行こうか。団長達はどうする?一緒に来る?」
「俺はあまり表を歩く気はない。許可をされているとはいえ警戒はされているからな、悪いが話はお前らで付けてきてくれ」
ルトガーは警戒されているので、あまり街中を歩くのはよくないと思いリィンの誘いを断る。
「じゃあラウラは?」
「私も遠慮しておくよ。折角の機会だから二人で楽しんでくると良い」
「えっ?でも……」
「……分かった。その気持ちは遠慮なく貰っておくね」
リィンはそれでも誘おうとするが、ラウラの気持ちを察ししたフィーはリィンの手を引いてその場を後にした。
「……良かったのか?」
「何がですか?」
「別にフィーが告白したからって遠慮することはねえだろう?ラウラの嬢ちゃんだってリィンの事好きなんじゃねえのか?」
「うええっ!?」
ルトガーの言葉にラウラは困惑したような表情
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