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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第20話:Rockman
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『つれ、てっ…て…エック…スとゼ、ロが…2人がつく、る…や、さし…い…平和な…せ、かい…に…』
それを言うと彼女は機能停止して世界が暗転する。
次は、多分自分がイレギュラーハンターとなって初めてイレギュラーを倒した時の光景であった。
イレギュラーを殺したことに対して、バスターに添えた手に力が無意識に入り、恐怖を感じていた時であった。
『エックス、その心の痛みを絶対に忘れるな。痛みを負うのは誰でも辛い。だが、心が無ければ俺達はただの人形だ。それにな、お前はあの笑顔を守る事が出来たんだ…もっと胸を張れ』
ゼロの指差す方向にはエックスの手で助けられた人々がいる。
暗転し、そして自分を庇ってボロボロになったゼロが必死に紡いだ言葉。
『頼む…シグマを…奴を…倒してくれ…そして…連れていってくれ…お前の…創る…懐かしい、未来へ…』
懐かしい未来…。
それを創るために自分は…。
「………」
エックスは静かに立ち上がる。
老人から授かった強化アーマーは最早使い物にならず、邪魔になるために即座に外してシグマを見上げると、シグマの反乱に悲しんでいたケイン博士の顔が脳裏を過ぎる。
「すみませんケイン博士…隊長を…シグマを止めるには…もうこれしかなさそうです…」
アルファに続いてシグマまで彼から奪うことを謝罪しながら構えるのはZXバスター。
エックスのバスターは度重なるダメージで限界に達しているために形見であるルインのバスターをシグマに向ける。
不思議な武器である。
初めて触れるはずなのにそんな気がしない。
まるで最初から自分の武器であるかのように違和感がなく、この戦いで得たどんな特殊武器よりも自分に馴染んだ。
「フン…そんな玩具で私を倒せると思っているのかね?さあ…お別れだエックス。あの世にいるゼロとルインの後を追うがいい!!」
嘲笑と共にシグマの砲撃がエックスに向けて放たれる。
「ゼロとルインが何だって?2人なら…さっきから俺の傍にいるぞ!!」
「!?」
一瞬、シグマの視界にエックスの隣にいるゼロとルインの姿が見えた。
そんなはずはない。
ゼロはそこに転がっているし、ルインはケインの研究所にいるためにエックスの隣にいるわけがない。
「うおおおおお!!」
ルインのバスターから放たれたチャージショット。
それはシグマの砲撃を砕いただけではなく、防御壁さえも貫いて頭部に直撃する。
「があああああ!?」
「はあああああ!!」
よろめいたシグマにエックスはバスターをセイバーに切り替えると、セイバーを構えてシグマの頭部に斬り掛かる。
「ずぁああ!!でやあああ!!」
エックスは剣を使ったこと
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