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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第20話:Rockman
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い、未来へ…」
「…………」
死に際にゼロの脳裏に過ぎるのは、エックス、ルイン、自分の3人で一緒に任務に励み、一緒に騒ぎ、ケインの悪戯を受け、共にケインに報復したりした騒がしくも楽しかった日々。
エックスならきっとシグマを倒せると信じてゼロは静かに機能停止した。
「ゼロ…!!」
涙を流しながら立ち上がるエックスは親友を奪った男を鋭く睨み据えた。
「シグマ…お前を倒す」
「ほう?お前にそれが出来るというのか?」
「ああ、どんな手を使ってでもお前を倒す。」
嘲笑するシグマにエックスは力強く言い放つとシグマが放つ電撃をかわしながらエックスはバスターからショットを放ってシグマに叩き込んだ。
「何度やっても無駄だ!!」
「(俺はゼロやルインのように強くなんかない…ゼロのような強さもルインのような勇気もない…だけど…)」
シグマを睨みつけながら、諦めることなく何度も何度も攻撃を当てるエックス。
「(だけど俺だって…平和を守りたいと願う気持ちの強さは誰にも負ける気はない。そしてゼロとルインが望んだ世界に2人を連れていきたいと願う気持ちは誰にも負けない!!)」
「しぶとい奴め!!」
「生憎、このしぶとさが俺の取り柄でな!ゼロもルインも最期まで諦めなかったんだ…俺も最後まで諦めるものか!!」
どれ程熾烈な攻撃を加えられようとエックスは1歩たりとも退かなかった。
エックスはシグマの手の甲へと飛び乗ると、そのまま一気にシグマの腕を駆け上がる。
目指すはそう…メカニロイドの額にあるシグマの顔。
至近距離からのスパイラルクラッシュバスターなら防御壁を貫けるはずだ。
「何!?」
「スパイラルクラッシュバスター!!」
「ぐおおおお!?」
防御壁によりスパイラルクラッシュバスターの大半は防がれたが、ようやくシグマにダメージを与えることに成功したエックス。
そして至近距離まで近付いたことで防御壁のあることに気付いた。
「この防御壁は…アルマージのローリングシールドのエネルギーと同質の物か!?なら!!」
エックスはメカニロイドの頭部にしがみつき、ローリングシールドを発射する。
ローリングシールドはエックスの読み通り、シグマの防御壁を素通りしてシグマに直撃する。
「ええい!!離れろ!!」
シグマがエックスを振りほどき、シグマの巨大な腕がエックスを床に叩き付けるとエックスに向けて再び降り注ぐ電撃と火炎。
「ぐああああああ!!」
激痛に絶叫するエックス。
更にエックスに向けて打撃が繰り出されるが、それでもエックスは耐えて立ち上がるとシグマの頭部に向けてローリングシールドとスパイラルクラッシュバスターを放つ。
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