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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第19話:Σ
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ながら、助けてくれたエックスに礼を言う。

「気にしなくていい。何としても勝つんだ。絶対に」

「ああ」

「エックス、ゼロ。今からでも遅くはない。これが最後だ。私と共に来い」

「断る」

「冗談じゃない」

シグマの誘いをエックスとゼロは即答で返す。

「そうか…残念だ。お前達は私と似ているというのにな」

「何だと!?」

「俺達とお前を一緒にするな!!」

シグマの思わぬ言葉にエックスとゼロは激昂する。

「私はレプリロイドの可能性を見るため…そしてそれ以上に人間を憎んだ。そしてお前達は私を憎んだ。憎しみがお前達を私と同じ域にまで到達させた」

「違う!!」

「何が違うというのだ!?私の人間を憎む心とお前達の私を憎む心のどこが違うのだ!!」

「シグマ…何故そこまで人間達を憎む!?」

何故そこまで人間を憎むのか、此処まで来たら全てを知りたいと思う。

全てを知った上でシグマと戦おうと考えた。

「それを聞くか…いいだろう。教えてやる。かつて私のような第一世代型レプリロイドが生まれた時、我々レプリロイドの権利など無いに等しかった。レプリロイドは人間の命令で戦場、環境破壊により人間では活動出来ない場所へと送り込まれた。」

「それは…仕方の無いことだ。俺達レプリロイドでは人間とは活動出来る範囲が違い過ぎる」

「そうだ。かつてルインも言っていたが、我々レプリロイドはエネルギーが続く限り人間が活動出来ない場所でも活動が可能だ。人間の肉体と我々のボディとでは耐久性だって雲泥の差がある。私もそれを理解していたからこそ、戦場で戦い、そして人間が活動出来ない場所へと向かった…だが、徐々に人間達のやり方は日増しに悪化し、レプリロイドによる実験が繰り返された。」

レプリロイドはどのくらいの熱に耐えられるのだろう?

どのくらいの冷気に耐えられるのだろう?

新たな兵器の実験台にしよう。

最新のウィルスを試してみよう。

人間達のレプリロイドへの暴虐はケインがレプリロイドの権利をもぎ取るまで続いたのだ。

シグマはレプリロイドの権威であるケインの作品であるためにそれから逃れることが出来た。

しかし実験台にされ、スクラップへされていく同胞を見てきたシグマの人間への嫌悪は日増しに増していった。

シグマの拳は怒りに震えていた。

「…エックス、ゼロ。我々が…我々が何をしたというのだ?遥か昔、戦争を起こし、資源を浪費し、環境を破壊し続け、己の首を絞め続けてきたのは他でもない人間達だろう!!」

「………」

凄まじいシグマの…今まで奥底に封じ込めていた怒気にエックスとゼロは気圧されてしまう。

「この世界において人間とは環境を破壊し、資源を浪費
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