暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第14話:Fortress Tower
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ースクラッシュ!!」

「っ!!」

再びクワンガーに向けて放たれる衝撃波。

それを受ければ確実に破壊されるのは確実なのでクワンガーは直ぐさまそれを回避する。

「チッ!!」

避けられたことに舌打ちし、ゼロはバスターを構えて再びショットを放つ。

「(考え事をしている暇はありませんね。一気にケリをつけなくては…)」

戦闘力の殆どはゼロが上回っており、今は何とか速さで誤魔化せているがそれは時間の問題だろう。

ゼロに追い掛けられていたクワンガーは距離を取るのを止めると一気にゼロに突進する。

虚を突かれたゼロはまともに突進を受け、バランスを崩し、更にクワンガーはゼロの胴を頭部の角で掴むとゼロを天井に叩きつける。

「ぐっ!!」

天井に叩き付けられたゼロは床に落下し、仰向けに倒れるが、すぐに起き上がる。

「ほう、あれを受けて大してダメージを受けていないとは…」

「………」

クワンガーの称賛に構わず、ゼロは再び拳にエネルギーを収束する。

「無駄撃ちを止めて一撃必殺に賭けようとしているのでしょうが無駄な足掻きですよ」

「無駄な足掻きかどうかは…やってみなければ分からん…!!」

「ふふ…ではこれでどうです?久方ぶりに速度のリミッターを外させてもらいます」

クワンガーが笑みを浮かべてリミッターを解除すると凄まじい速度でゼロに手刀を浴びせる。

しかし強化されたアーマーには僅かなダメージしか受けない。

しかし、クワンガーは目にも止まらない動きでゼロの全身に攻撃を加えていく。

「ぐああああ!!」

「ふははははは!!どうですゼロ?私がこうして絶えずに動き回り、あなたに一撃を与え、離脱を繰り返す。あなたの射程距離内にいるのはほんの一瞬だけ!!いくら強力な攻撃でも当てることが出来なければ意味がありません!!こうしてヒット&アウェイを繰り返しているだけであなたの体力は確実に削られていくのです!!」

「ぐっ…」

「この勝負…私の勝ちです!!」

ゼロの全身に怒涛の凄まじい連撃が浴びせられ、ゼロは床に仰向けに倒れた。

「(な、何て奴だ…速度だけならシグマと互角…いやそれ以上だ…)」

リミッターを解除したクワンガーの動きは今のゼロですら見切れない程であった。

「(しかし、何故これ程の力を持っていながら最初からこれを使わなかった…?余裕か?いや、そんなはずはない…一撃を受けるだけで致命傷になりかねないような奴だぞ…)」

クワンガーは極限まで装甲を減らして機動力に特化したレプリロイドであるために一撃を受けただけでも致命傷になりかねない。

ならば何故今になって速度のリミッターを解除したのだろうか?

「…っ!!」

理由に気づ
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