暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
オーディナル・スケール編
第270話 オーグマー
[7/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
計らいで用意してもらえたとの事です」
「まーだ市場に出回ってないってのにね〜 あーの規格外は」
「ふふ。そうですね。……私はあそこに入ってませんケド」
「あっはっは。レイとアスナは頑張って入ったんだよね〜?」
「お、思い出させないでよー、リズっ」

 色々と騒いでた所に、ウエイトレスさんが、にこやかに営業スマイルを浮かべながら、無料スイーツを運んできてくれた。

「お待たせしました。こちら、クリアボーナスセットです」

 並べられたのは色とりどり鮮やかなスイーツの数々。
 一斉に、どれを食べたいか、指をさすと……綺麗に分れた。

「すっごいわねー、AIが好みまで把握して、こーやって選んでくれるなんてね。ディープラーニング、だったっけ? 気が利くわね〜。んでも、誰かさんなら こうはいかないわよねー」

 その誰かさん、とは誰のコトだろうか?
 リズは正確には告げていないが、大体は判る。気の利いたセリフや気遣いはなかなか難しいもの。そして男である事は間違いないから、自ずと選択肢は限られる。
 クラインは兎も角、エギルは喫茶店の経営者とあって色々と敏腕だし、そして 候補の1人のリュウキ。あの男は、色々天然でさらっとやってしまう事が多々あったり、超高価な代物もさらっとあげてたり。嫌味な所は1つもなく、更にまだまだいろんなことに勉強中、と称して鈍感な所をカバー出来ていたりする。 何より、リズの言う様な嫌味っぽいセリフ? はリュウキには暖簾に腕押しだから、きっと使わないだろう。
 そして、何よりも この場にいないから言った所で意味はあまりない。

 と、いう事はまず間違いなく、言われているのはキリトの事。

 キリトもそれは重々判っていた為、ここで細やかながら反撃を。先ほどリュウキと自分ネタで盛大にからかわれた事もあるから尚更反撃。


「……そのAIは食べた物のデータも取ってるらしいぞ? 事細かく詳細に。しっかり自分の目で見といた方が良いんじゃないか?」


 キリトの一言で、リズは意識的に注視する。
 オーグマーは本当便利。AIは本当に凄い。

 自分が摂取している食べ物のカロリーもちゃーんと計算してくれて、表示してくれる。意識して見てみると、ばっちり目の前に現れる。

 その結果、表示されたのが赤い字の《WARNING》。

 流石はAIだ。AIにデリカシーなどと言うものは無い。正確無比に表示してくれる。目標接種キロカロリー数。現在の数値。……そして、ダメ押しが 同じく赤文字で。


『ちょっとまずいかも。カロリー取り過ぎですよ!』


 の警告。
 流石にキリトもリュウキもここまでストレートに言ったりしないだろう。
 
 リズはそれを見た瞬間、目の前がこの文字の様に赤くなった
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ