暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第13話:Subterranean Base
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ハルバードを握り締め、ルインは頭部のジェットで加速し、一気に肉薄するとオクトパルドに向けて振るう。

「甘いですよルインさん!!」

全力のハルバードの一撃をオクトパルドはいとも容易く回避した。

「(やっぱり速い!!)」

オクトパルド自身と触手に装備された推進剤によって水中限定ではあるが、他の追随を許さない機動力を誇る。

「元が地上用レプリロイドとは思えないくらいに素晴らしい機動力です。どうやらあなたのアーマーを切り替えると言う能力の噂は嘘ではなかったようですね」

「何?疑ってたわけ?」

「私は自分自身の目で見ないと納得出来ない主義なので…さあ、ワルツを始めましょう!!」

オクトパルドはそう叫ぶとルインに向けてホーミング性能を持った魚雷を放つ。

「くっ…」

ハルバードを回転させて氷の盾を作り、それを防いだが、しかし立て続けに発射されるオクトパルドの魚雷がルインの氷の盾を破壊する。

「美しい…」

部屋の照明の光を氷の破片が反射することで煌めく水中をうっとりと見つめるオクトパルド。

「この…!!」

戦闘中にも関わらず、余所見をする余裕があるオクトパルドにルインは悔しそうにする。

「さて、行きますよ!!」

凄まじい速度で移動しながらミサイル、魚雷を放つオクトパルドに対してルインはハルバードをチャージする。

「フリージングドラゴン!!」

再び氷龍を召喚し、オクトパルドのミサイルと魚雷を迎撃させると氷龍をオクトパルドに向かわせる。

「甘いですよ」

オクトパルドは機動力にものを言わせ、氷龍から一気に離れると魚雷で破壊する。

「なっ!?」

「お次はこれです!!エクセレントッ!!」

オクトパルドは体を高速回転させ、自身の周囲に竜巻を発生させる。

「…っ!?」

竜巻に引き寄せられるように引っ張られるルインはジェットを最大出力で噴かすことで逃れようとする。

そして竜巻が消えた頃にはオクトパルドの姿は何処にもなかった。

「っ!?オクトパルドは何処に…」

「こちらですよ」

「何!?」

オクトパルドはルインの真上にいた。

ルインが上を見上げた時には既にオクトパルドの全砲門が向けられていた。

「ほら、ちゃんとついてきて下さい!!」

ルインに向けてミサイルと魚雷が一斉に放たれ、水中で大爆発が発生する。

「さようならルインさん。あなたとのワルツは楽しかったですよ」

残骸となったであろうルインにそう言うと背中を向けた時であった。

「勝手に殺さないでくれる?」

「!?」

背後から聞こえた声に反応し、煙から見える影にオクトパルドはミサイルを放つ。

しかしそれはルインの形
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