暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第13話:Subterranean Base
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している部屋であり、元人間であるルインは何となく理解出来る。

恐らく傲慢な上流階級の人間が下層階級等の人間を見下すようなイメージをして作られた部屋なのだろう。

現実でも有り得る光景の為にあまりいい気分はしないが、一応このレプリロイド達を小突くと憤怒の部屋と同様にハリボテのようだ。

これだと色欲の部屋にあった女性型レプリロイドのボディもハリボテの可能性が高い。

嫉妬の部屋を後にして最後の“怠惰”の部屋に入ると、今までとは違う部屋に出た。

他の部屋よりも遥かに広く、ルインが部屋に入るのと同時に扉がロックされてしまう。

そして部屋が水で満たされるのと同時にウツボ型のメカニロイドが床から飛び出してくる。

「怠惰ってそう言う意味!?」

怠惰の部屋がどうやら戦いの場らしい。

この部屋で言う怠惰とは死によって全く動かなくなることを意味してるようだ。

ルインはジェットを噴かしてメカニロイドの背に乗ると頭部を斬り裂いた。

このLXアーマーは水中ではかなりの性能を誇り、地上でもZXアーマーと殆ど同じ機動力を誇るために水陸両用のアーマーなのだろう。

そしてハルバードにエネルギーを最大までチャージして、それを一気に振るう。

「フリージングドラゴン!!」

ハルバードを勢いよく振るうと氷の龍が放たれた。

龍はメカニロイドに向けて牙を剥き、ボディを凍らせていくが、倒すには至らない。

流石にあのメカニロイドは他に比べてそうが硬いが、ハルバードを動きが鈍ったメカニロイドの口に突っ込むと、内部を凍結させる。

極低温の冷気がメカニロイドの内部を破壊したのだ。

「弾けろ」

彼女の言葉に反応するかのようにメカニロイドは粉々になり、凍結したメカニロイドの破片が部屋の照明の明かりに反射して美しい光景を生み出した。

「素晴らしい…」

奥から聞こえてきた聞き覚えのある声は彼で間違いないだろう。

「オクトパルド…」

「そうです。お久しぶりですねルインさん。相変わらずお美しい…いえ、寧ろ美しさに磨きがかかられましたね」

紳士のような態度をする相変わらずのオクトパルドにルインは苦笑した。

「うん。久しぶりだねオクトパルド。君はこんなことはしないんじゃないかと思ったんだけど…」

「私は水中戦闘のアーティストでもあります。ルインさん。だが長らくそれはルインさんと彼…クラーケン以外誰にも理解されなかった」

「シグマがそれを認めたのオクトパルド?クラーケンは君のことを心配していたのに……」

「彼のことは申し訳ないとは思いますが、我々が認められる世界を創るのに、この戦いは非常に意味があります!!」

「そう…残念だよ。君という友人を失うなんてさ」


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