暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第13話:Subterranean Base
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のは調査隊に任せてルインは先に進み、今度はGLUTTONY(暴食)の部屋の扉である。

部屋の中を見るとルインはその中身に目を見開いてしまう。

「エネルゲン水晶の海底鉱脈…成る程、確かにこれを主なエネルギー源にしている私達からすれば“暴食”に相応しいね」

周囲一帯が埋め尽くされる程のエネルゲン水晶。

一平方メートルでの埋蔵量で言えば現時点で発覚している山岳地帯の水晶鉱山よりも遥かに高密度だ。

『もしかしたら反乱軍はここをエネルギー補給の要にしているのかもしれないわね。あなたがここを奪取したらケイン博士に頼んで運び出してもらった方が良さそうだわ。これだけの量なら逆にイレギュラーハンターの重要な補給路になるもの』

「うん、でもこの部屋も結局罠はないんだね」

次の部屋はGREED(強欲)だった。

「うわあ、これは凄いね。銀行の金庫みたい。“強欲”らしさが出てるねこれは」

強欲の部屋はまるで銀行の金庫のように大量の金塊が積み上げられており、部屋も床も天井も全てが金だった。

レプリロイドであるルインも思わず足を止めてしまうくらいなのだから、人間なら欲望を刺激されて全く動かなくなるに違いない。

「まあ、ここにも罠は無さそうだし…先を急ごう」

次の部屋はWRATH(憤怒)の部屋であり、その部屋の中身にルインとエイリアは息を飲む。

そこは正に怒れるレプリロイド達の部屋であり、壁一面に並べられたのはどんな殺され方をしたのか分からない程に歪み、怒り、叫びを上げた鬼面のような表情をしたレプリロイドの生首である。

これは正に“憤怒”の名に相応しい部屋だ。

思わずルインは生首にゆっくりと手を伸ばして、軽く小突くと生首から乾いた空洞音が響いた。

「良かった…」

ハリボテだと分かったことでルインは思わず呟いてしまった。

『でも悪趣味であることには変わらないわ…ルイン、急いでそこから出て貰える?あまり見たくないわ』

「同意見だよ…次は…」

憤怒の部屋を後にすると今度はPRIDE(傲慢)の部屋であり、部屋の中身にルインは表情を今までとは違う意味で顰めた。

「うわあ、これは別の意味で凄まじいね…」

『辺り一面にランチャー・オクトパルドの自画像や彫刻、銅像があるわね』

この部屋にはオクトパルドの写し鏡ばかりで、これだけ集められるなら確かに“傲慢”に相応しい部屋だ。

「早く出ようか、絵や彫刻とは言え大量のオクトパルドに囲まれてると落ち着かないし」

傲慢の部屋を出ると残る大罪の部屋はENVY(嫉妬)とSLOTH(怠惰)のみだ。

“嫉妬”の部屋に入るとやたら高価そうな装備で身を固めたレプリロイドが悔しそうな表情を浮かばせている一般レプリロイドを足蹴に
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