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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第13話:Subterranean Base
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ったよ、軍事施設までの最短ルートをお願い…それからあまり気を張らないでね?多少のミスなら何とか出来るから」
ルインの言葉にどこか固かったエイリアの雰囲気が少しだけ和らいだ気がした。
『ありがとう…軍事施設までの最短ルートは海底都市を駆け抜ける形となるけど、そのルートで構わない?』
「勿論、1分1秒が惜しいからね」
そう言うとジェットを噴かしてルインは海底都市を駆け抜けて軍事施設に向かうのだが、そこで予想外の物を見ることになった。
「何これ?」
海底都市を抜けたルインが見たのは、軍事施設とは程遠い色鮮やかな建造物である。
いや、確かに外観と言うか造形は以前の軍事施設のままなのだが、別物に見えてしまうくらいに塗装が全面的に施されており、例えるなら美術館のようだ。
「オクトパルドらしいと言えばそれまでなんだけど…トラップは無さそうだし…オクトパルドがいそうな場所まで進むしかないかなあ…」
あまり気は進まないが、駆け足で施設内部を進んでいくと1分も経たない内に兎のレリーフが彫られた1枚の扉が見えた。
LUST(色欲)と書かれた扉にルインは首を傾げた。
「何これ?」
『LUST…“色欲”ね。多分だけどキリスト教の西方教会、主にカトリック教会において用いられる七つの大罪と言う人間の罪を分類した物ね。』
「七つの大罪?」
『色欲、暴食、強欲、憤怒、傲慢、嫉妬、怠惰の7つが人間を罪に導く可能性があると見做されてきた欲望や感情のことを指す物よ。この国では七つの罪源とも言われているわね』
「へえ、流石だねエイリア。物知り…と言うことはここは色欲をイメージした部屋なわけだね…あまり気乗りはしないけれど」
ルインはハルバードを握り締めながら色欲の扉を開いて部屋の中を覗くと顔を顰める。
「何これ…?」
『…確かにこれは色欲の名に相応しいわね……』
女性であるルインとエイリアは色欲の部屋の内装に思わず顔を顰めた。
そこは文字通り人間の欲望が凝縮されたような部屋で一本道な通路は様々なピンク色をあしらった塗装が施されており、その目に痛い色だけでも眩暈を起こしそうになるのだが、それ以上に際立つのがルインとエイリアと同じくらいの年齢に設定された女性型レプリロイドのボディである。
数百体に及ぶ女性型レプリロイドは、まるでショーをさせられてるかのような色気のあるポーズで通路を挟むように飾られている。
「ここに飾られてるボディは拐われてきたものなのか、自我をインストールされる前のニュートラルなボディか、それともハリボテかは分からないけど…同性としてあまりいい気分はしないなあ…まあ、オクトパルドらしい感性と言えばそれまでなんだけどね…」
この飾られてるボディを調べる
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