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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第81話
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午後10:30―――

その後リィン達が演習地に戻るとミハイル少佐が真っ先にユウナ達をしっせきしていた。

〜デアフリンガー号・2号車〜

「――――いい加減にしろ、貴様ら!前回、前々回に引き続き何度も何度も勝手なマネを…………!シュバルツァー教官とアルフヘイム教官を追いかける!?その必要がどこにある!?」

「そ、それは…………」

「…………弁解の余地もありません。」

「…………はい。」

「…………ごめんなさい。」
ミハイル少佐に怒鳴られたユウナは言葉を濁し、クルトやアルティナ、ゲルドは反省した様子で答えた。
「少佐、自分達の方からも既にきつく叱っています。できればそのくらいで―――」
その様子を見守っていたリィンはミハイル少佐をなだめようとしたが
「黙りたまえ!これは演習責任者としての権限だ!規律を破って抜け出すなど言語道断!就寝まで喝を入れさせてもらう!」
ミハイル少佐は聞く耳を持たず、ユウナ達を睨みつけた。
「うーん、あまりに遅くだとお肌にニキビが…………」

「あー、ボクら疲れてるんでお手柔らかにお願いするッス。」
更にミュゼとアッシュのマイペースさに更に顔に青筋を立てるとユウナ達への説教を続け始めた。

その後リィン達はその場を後にして演習地に出た。

〜演習地〜

「ふう………可哀そうだけど仕方ないかな。」

「ま、たまには絞られるくらいが丁度いいかもしれねぇな。」

「そうだな。教師に説教されることもまたガキ共の成長に必要な事だしな。」

「うふふ、士官学院とは言え、規律を三連続で破っているのに、罰は説教だけなのだからむしろ優しいほうだと思うわよ?」
最後に列車から出てきたトワの言葉に他の教官陣も同意した。
「…………でも、少し申し訳ないですね。猟兵王からの情報―――彼らに手伝ってもらいましたし。」

「ええ………ユウナさん達が来てくれなかったら、猟兵王から何も情報をもらえなかったでしょうし。」

「フフ…………それはそれ、これはこれでしょ。…………それよりも気になる情報が出てきたわね。」
自分達の為に規律を破った生徒達が怒られている事にそれぞれ申し訳なさそうな表情をしているリィンとセレーネに苦笑しながら指定したサラは表情を引き締めた。
「…………はい…………」

「”北の猟兵”の脱退組―――併合されたノーザンブリアの人間か。」

(ふふっ、レン達メンフィルやクロスベルも他人事ではないわね。)

(ああ…………”共和国解放戦線”とか名乗っているバカ共とはさっさと決着をつけねぇと、下手したらエレボニアの二の舞になるかもしれねぇしな。)
トワとランディがそれぞれ真剣な表情を浮かべている中苦笑しているレンに
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