Garbage to the garbage box.
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たヴィルキスのみが辿り着ける場所であり、万が一にも人類が辿り着く奇跡など起こり得ない。
そして、その空間に存在するエンブリヲの本体とヒステリカの双方を同時に消滅させることこそがエンブリヲを完全に葬る方法であった。
しかし、今この瞬間、ウィスという異分子が無理やり次元と次元の壁を破壊し、時空の狭間へと姿を現していた。
それを迎え撃つは6機のラグナメイル、全てエンブリヲが使役する機体である。
「エンブリヲはこれだけのラグナメイルを……!」
ジルが驚きに目を見開く。
サラマンディーネを含めたこの場の全員が数の暴力に驚愕していた。
「まあまあの数ですね」
だが、ウィスはこの程度では動じない。
「所詮、塵は幾ら集まろうと塵ですよ?」
周囲に膨大なまでのエネルギーが集束し、周囲を神秘的に蒼く照らし出す。
ウィスを中心に円形のエネルギーが凝縮されていき、やがてウィスの左手の掌へと集束していく。
「無駄な足?きですね。今、楽にしてあげます」
ウィスは一点に集束させたエネルギーを握り締め、此方に突貫する一機のラグナメイルへと射出する。
射出されたエネルギーを迎え撃ち、そのラグナメイルが斬り捨てようと帯剣を振りかぶった。
途端、アンジュ達の視界を爆発的に膨張したエネルギーが埋め尽くした。
突貫したラグナメイルを瞬く間に消滅させ、そのエネルギー波は眼下に浮遊する残る5機のラグナメイルを圧し潰した。
浮遊する大地に佇む本体のエンブリヲも例外なく圧し潰し、破壊する。
ウィスが掌をかざし、エネルギーを集束させる。
駄目出しとばかりにもう一発のエネルギー波を眼下へと放ち、完全に6機のラグナメイルと本体のエンブリヲを消滅させた。
「これで残るは貴方だけですね」
『貴様、よくもやってくれたな……ッ!』
EM-CBX001ヒステリカがウィスの眼前に現れる。
その正体は過去の次元跳躍が原因でエンブリヲの精神そのものが融合したエンブリヲのもう一つの肉体
エンブリヲは既に人としての姿を捨てていた。
ジルは、サラマンディーネは、アンジュは、ウィスと共にこの時空に辿り着いた全員があれが憎きエンブリヲそのものなのだと直感的に感じ取っていた。
「貴方は人類が自らの足で進むためには邪魔でしかないんですよ」
世界では独りよがりの理想と悪意により、今なおノーマは虐げられている。
マナは人類を停滞させる足枷に他ならない。
「貴方が抱いている理想は所詮自分本意のエゴで塗り固めているに過ぎません」
虐げられ、無念のうちに命を散らした人々の痛みを知るがいい。
「もう貴方には消えてもらうことにしました。この惑星
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