Garbage to the garbage box.
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く先が光か、闇か、それは誰にも分らない。
同時刻、世界の何処で一人の"調律者"が笑みを深めた。
?
アルゼナル
ローゼンブルム王家管轄にて世界で唯一の対ドラゴン用軍事基地であり、絶海の孤島に位置している。
構成員が全て女性で構成され、門から現れる謎に包まれたドラゴンの侵攻に対抗すべく命を削ることを生業とする職場である。
そんな中、アルゼナルの基地内は一触即発の雰囲気と化していた。
エマ監査官及び、この場に集うアルゼナルの面々は驚愕を隠せない。
アルゼナルの総司令官であるジルがウィスを一方的に睨む形で対面していた。
「もう一度、言います。彼女達に真実を話してください」
「悪いが部外者は黙っていてもらおうか」
ウィスの追究に動じることなく、ジルは平静を貫き通す。
「白を切るつもりですか?」
剣呑とした雰囲気が増す。
「マナにより区別される人間社会、万能の象徴であるマナ、マナを有さない人間とドラゴンの戦い、マナを持たざる者への異常なまでの排斥観念、何一つ不自由のない世界……」
「偶然にしては出来過ぎています」
「赤の他人の貴様が余計な詮索はするな」
まるで創作物の様に均衡が保たれている。
射殺す様な殺意溢れる眼光で此方を睨み付けるジルへとウィスは緩やかな足取りで近付いていく。
「貴方が過去に何を経験したのかを知る由もありませんし、興味もありません。ただ、彼女達に真実を隠すのは許されることはではありません」
「私が言いたいことは一つ」
「他人を巻き込むな」
ウィスの存在に圧されたジルは無意識に後方に僅かに後退する。
しかし、ウィスは瞬きの瞬間には眼前に佇み、ジルの額へと掌を置いていた。
振りほどこうとするも己の身体は地面に縫い付けられた様に動かない。
まるで頭の中を直接覗き込まれているような感覚がジルの体を支配していた。
ウィスの口が動いた瞬間、彼女の心が悲鳴を上げる。
「ノーマ、マナ、アルゼナル、ヴィルキス、リベルタス……」
瞳を閉じ、ウィスはこの世界の真実を紐解いていく。
ジルの心の奥底に封じていた秘密が暴かれ、白日の下に晒されていく。
「DRAGON、通称Dimensional Rift Attuned Gargantuan Organic Neototypes、次元を越えて侵攻してくる巨大攻性生物の存在……」
止めろ、これ以上私の心の中を覗くな……!
「ドラゴンの正体は人間が変異したモノであり、彼らを狩るのがアルゼナルの使命……」
周囲の息を?む音
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