暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第11話:Recon Base Ruins
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視界も狭いためにここはカメリーオの独壇場だ。

「(落ち着いて、ゼロに昔言われたように目やデータに頼っちゃ駄目……)」

全ての感覚を限界まで引き上げていき、僅かな物音も聞き逃さないようにする。

「っ………そこだ!!」

右斜め前方からした微かな音を頼りにチャージセイバーを叩き込む。

「なっ!?」

ルインが叩き斬ったのは電磁迷彩機能を装備させた鳥型メカニロイドだった。

「ににに!!甘えぜルイン!!」

ルインの背後に来ていたカメリーオのレーザーがセイバーを吹き飛ばし、カメリーオの舌がルインの腕に絡み付いて、壁に叩きつけられる。

「くっ…まさか、メカニロイドに電磁迷彩を搭載していたなんて…」

「にに…武器は使い物にならなくなっちまったな。それでどうやって戦うつもりだ?」

貫通力の高いレーザーを至近距離で受けたルインのセイバーは内部の機械が露出しており、切り替える機能は勿論、セイバーやバスターも機能しない。

「(確かにこれじゃあセイバーやバスターは使い物にならない…だけどどうすれば…この狭い空間じゃあHXアーマーもFXアーマーも使えない。)」

この狭い空間では例え換装したとしてもHXアーマーの機動力もFXアーマーのパワー性能を充分に活かせない。

特にプラズマサイクロン等の大技は自分を傷付けてしまうためにルインが素手で戦おうと決心した時。

『ルイン!!』

突然エイリアからルインに通信が入った。

「エイリア?」

『ゼロが入手したアーマー解除プログラムを転送するわ!!』

エイリアによって転送された解除プログラムチップを組み込むと、ヘッドパーツのクリスタルが光り、アーマーが新しく解除された。

直ぐさま新しいアーマーに換装し、光が収まった時には紫を基調としたアーマーを身に纏って仮面とマフラーのような装備を身につけたルインがいた。

「ににに…そいつが噂で聞いたアーマー換装システムか…」

油断なくルインを睨みつけ、再び電磁迷彩を使う。

ルインは姿を消したカメリーオを睨むと、このアーマーの能力であるレーダースコープを使う。

これを使えば例えどれ程高性能な電磁迷彩だろうと敵の位置を把握出来る。

「そこだ!!十字手裏剣!!」

PXアーマーのチャージショットとも言うべき大型手裏剣をアームパーツから出現させると投擲し、十字手裏剣は孤を描いて狙った場所へ向かっていく。

「にっ!?」

それは的確にカメリーオの舌を斬り落とした。

「て、てめえ…」

「……」

ルインは血走った目を向けるカメリーオに無言でアーマーの電磁迷彩を使い、景色と同化する。

「っ!?」

電磁迷彩を使ったルインにカメリーオは驚愕して辺りを
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