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翠碧色の虹
第四十一幕:しあわせななつの虹
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今は効いている! さっき水族館とは関係ない事まで調べてしまっていたけど、今は関連検索機能に感謝する。

時崎「!?」

検索する時、「に」で始まる文字を打ったら、予測候補として出て来た文字列・・・「虹色」「虹の色」「虹は七色」「虹見えない」・・・七夏ちゃん・・・。

七夏「!? どうしたの? 柚樹さん?」
時崎「え!? あ、ごめん! 七夏ちゃんは、宿題でマイパッドは使わないの?」
七夏「えっと、なるべく自分で考えたくて・・・それに、マイパッドを使うと、つい宿題と関係ない他の所も見てしまうから・・・」
時崎「・・・・・」
七夏「ご、ごめんなさいっ!」

恥ずかしそうに顔を赤くして謝ってくる七夏ちゃん。その気持ちはとても良く分かるし、俺も人の事を言えない。

時崎「・・・俺もだよ!」
七夏「え!?」
時崎「マイパッドは便利だけど、誘惑も沢山あるからね」
七夏「はい。だから今日は・・・」

七夏ちゃんは、いつもよく頑張っている。今日だってそうだ。だけど、頑張り過ぎて楽しい事の前に疲れてしまっては本意ではない。俺が調べて書き加えた付箋の内容を見ながら宿題を進める七夏ちゃん・・・何か今までと違うような気がしてならない。

七夏「ふぅ・・・」

七夏ちゃんが小さく「ため息」をこぼした。俺は念の為、七夏ちゃんに訊いてみる。

時崎「七夏ちゃん、大丈夫?」
七夏「え!?」
時崎「ちょっと、疲れてない?」
七夏「疲れてはないですけど、少し、頭がぼーっとしちゃって、宿題も急いでるのに、なかなか集中できなくて・・・」

宿題に集中出来ない・・・今日の水族館の事が原因!? いや、それもあるかも知れないけど、それだけではないかも知れない。俺は思い切って行動に出る! 七夏ちゃんの為に!

時崎「七夏ちゃん!」
七夏「は、はい!?」
時崎「ちょっと、ごめん!」
七夏「え!? ひゃっ☆」

七夏ちゃんの額に手のひらをあてた。少し熱い気がした。七夏ちゃんは少し驚いた様子だけど、そのまま目を閉じて大人しくしてくれている。俺は七夏ちゃんの前髪を優しく掻き分け、額に手の甲をあて直す。やっぱり熱い。

七夏「・・・・・」
時崎「七夏ちゃん、少し熱があるかも知れないよ」
七夏「え!?」
時崎「体温計ある?」
七夏「はい。お部屋にあります」
時崎「俺、凪咲さんに話してくるから、体温測っててくれるかな?」
七夏「・・・はい」

凪咲さんに、七夏ちゃんの事を話す。もし、熱があるなら今日は・・・。

凪咲「あら? そうなの?」
時崎「まだ分からないですけど、今、七夏ちゃんに体温を測ってもらってます」
凪咲「そう・・・七夏も色々とあったから少し疲れが出たのかも知れないわね。あ、ごめんなさい。色々とあったのは、柚
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