第四十一幕:しあわせななつの虹
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はアルバム作り・・・ではなく、今日出掛ける水族館の事をマイパッドで調べていた。七夏ちゃんが喜んでくれるように、色々と訊かれても、迷う事なく答えられるように、そして、少しでも沢山の場所を見て周れるように、館内のレイアウトを把握しておく。なんだかんだと理由を付けてはいるが、俺自身も楽しみにしているということだ。
時崎「休憩出来る場所は・・・」
人が多いかも知れないから、水族館の外も含めて休憩できる場所がいくつあるか把握しておく。七夏ちゃんは俺に気を遣ってくるはずだけど、俺はそれを望んではいない。七夏ちゃんが純粋に楽しんでくれる事を第一に考えたい。
水族館の周辺についても、ある程度調べておく。隣街は以前、天美さんの浴衣選び、オルゴールの修理で出掛けているから、駅周辺の事はある程度分かる。水族館へはバスもあるみたいだけど、歩いてでも大丈夫そうだな。この辺りは、七夏ちゃんに訊いてみよう。
色々とネットで調べていると、結構な時間を使ってしまう。つい関係ない事まで見てしまったり・・・これは気を付けなければと思いながらも、なかなか直せない。こうして得た知識が無駄になるかどうかは俺次第だけど。無駄と言えば、少しの時間も無駄にしたくはない。アルバム作りに戻ろうとしたら、扉から音が鳴った。七夏ちゃんだ! 俺はすぐに扉を開ける。
時崎「七夏ちゃん!」
七夏「あ、えっと柚樹さん」
今朝もそう思った。今日の七夏ちゃんは、少し頬が赤い気がするけど、とにかく俺の疑問よりも、七夏ちゃんの事を優先して先にお話しを訊こう。
時崎「どうしたの?」
七夏「えっと、宿題で分からないとこがあって・・・今日は、急いで終わらせたくて、その・・・」
七夏ちゃんも、今日の事を楽しみにしてくれている事が伝わってきて嬉しくなる。恥ずかしそうに頬を染めながらのお願いは、とても可愛い。
時崎「そう言う事か! 俺で分かる事なら!」
七夏「ありがとうです☆」
七夏ちゃんの部屋に招かれ、宿題の内容を見る。結構難しい・・・けど、ここは携帯端末の力を借りて・・・そう言えば、七夏ちゃんもマイパッドを持っているはずだけど、それを使っていないみたいだ。後で俺が検索した履歴が残るように、七夏ちゃんのマイパットを借りた方が良いと思った。
時崎「七夏ちゃん、マイパッドを借りてもいいかな?」
七夏「はい☆ どうぞです☆」
時崎「ありがとう! ・・・なるほど!」
俺は問題の答えを導き出す方法を理解し、七夏ちゃんに教えてあげた。いくつかあった七夏ちゃんの分からなかった箇所を、次々と調べて、問題を解く方法を付箋に書き込む。
七夏「柚樹さん、凄いです!」
時崎「そ、そう!?」
検索慣れ・・・とでも言うのだろうか? 普段から色々な事をマイパッドで調べている事が、
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