暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica32とある片想いのお話〜Scrya's Love〜
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きて、「うわぁぁぁぁぁぁ!」子供のように大きな声で泣き続けた。僕は彼女たちをあやすように頭を撫でたり背中を摩ったりと、2人が泣きやむまでずっと抱きしめた。

「えっと、ごめんね? スーツ、涙とかでぐっしょり・・・」

「クリーニング代は出すから」

「ううん、気にしないでよ」

首を横に振っていると、涙を拭った2人が僕の前で正座をして並んだ。

「「ユーノ」」

泣いて真っ赤に腫れた目は真剣そのもので、僕も正座して相対した。

「「ずっと、ず〜っとユーノのことが好きでした! 愛しています!!」」

それは愛の告白だった。2人は続けて「なのはのことが好きなのは判っているけど、言っておきたかったの?」と満面の笑顔を浮かべた。僕は確かに、なのはのことが気にはなってる。好きだと考えてもいい。だけど・・・。

(それは2人みたいな、異性として好き、という感情なのかどうか・・・)

一緒にいるのが自然すぎて、恋人とか夫婦とか、そういった関係にならなくてもいいんじゃないか?って考えることがあるんだ。なのはにはすでにヴィヴィオっていう娘もいるし、フェイトやアリシアっていう同居人もいる。

(恋人じゃなくて、昔からみたく親友というか、パートナーとしてこれからも過ごしていきたい)

なのは達は現状で満足しているし、だから僕もそれでいいと思う。

「僕はきっと、なのはとは結婚しないし、恋人にもならないと思う。でもセレネとエオスとも、今はまだ恋人になろうとは考えられないんだ。あ、もちろん2人の気持ちは嬉しいよ。ただ・・・」

そこまで言った時、セレネは僕の左頬に、エオスは僕の右頬にキスをした。

「「今はそれでいいよ♪ いつかユーノの方から、恋人になってください、結婚してください、って言わせてあげるんだから?」」

その笑顔はドキッとするほどに綺麗で、可愛くて、魅力的なものだった。
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