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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica32とある片想いのお話〜Scrya's Love〜
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筋合いはない! セレネとエオスを騙して、そしていつかは捨てる? 冗談じゃない!」

「捨てるつもりはなかった!」

「真剣に結婚だって考えていたんだ! こんな形で大隊に狙われるまではな!」

ギアさんがフィヨルツェンさんに銃口を向けた。そんな物じゃ彼女にかすり傷1つ付けられないだろう。そんな彼女は、ルシルの家族をも殺害したセインテスト一族の敵、“エグリゴリ”。親友の敵は僕の敵でもある。でも幼少の頃にお世話になったお姉さん的な人でもあるんだ。僕はフィヨルツェンさんを庇う位置取りに移動。

「ふふ。随分と会わぬ間に紳士になりましたね、ユーノ」

「この件が片付いたら捕まえますので、覚悟しておいてください」

「まあ! 怖いです♪」

「仲良く話してんなよ! 俺たちは殺されるわけにはいかないんだ!」

「セレネさん、それにエオスさんも。俺たちのことを愛してくれているなら、このまま大人しく付いて来てくれな?」

トゥディさんがセレネの頬にキスするように顔を近付けた。カッと燃えるかのような怒りが全身が駆け巡る。

「触れるなぁッ!」

僕がそう叫び、セレネも顔を背けてキスを回避。不満そうな表情を浮かべるトゥディさんが何かを言おうと口を開いたから・・・

「僕は!・・・正直、セレネとエオスが僕をひとりの男として見ていたなんて知らなかったし、気付けなかった! 鈍いにも程があるって思うよ!」

姉弟間のちょっと過度なスキンシップだと思い込んでた。血は繋がってないけど姉弟として一緒に過ごしてきたから。でも違った。恋愛感情を持ってのスキンシップだった、って今聞くと思い当たる節がチラホラ。あーホント、鈍すぎる僕自身に嫌気が差す。

「そんな僕にも言えることがある! 僕だってセレネとエオスが大好きだ! 僕にとって大切な家族なんだ、大事な人なんだ! あなた達のように罪も償わずにいる卑怯者には渡せない!」

「「ユーノ・・・」」

「「この・・・!」」

トゥディさんとギアさんが銃口を僕に向けたから「ここでは死なせはしない。罪を償わせてやる!」ミッド魔法陣を展開。バインドを発動する前にパァン!と発砲された。でも銃弾が当たることはなかった。セレネとエオスがトゥディさんとギアさんにタックルして、2人の体勢を崩してくれたからだ。さらに言えば、フィヨルツェンさんが僕を庇うように立ちはだかってくれたからだ。

「殺します。セレネとエオスとユーノは、わたくしにとっては妹であり弟でもある存在。ユーノを害そうとした殺人未遂、セレネとエオスへの様々な未遂。それだけでその首を刎ねる理由になるので」

「「「待ってください!」」」

フィヨルツェンさんを制止する声が重なる。僕たちだ。僕たちはフィヨルツェンさんの肩に手を置いて、グ
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